★ハードウェア・サプライヤーは、1年間のプロジェクト中にプロジェクト・マネジャーに為替変動に伴う値上げ要求をしました。プロジェクト・マネジャーは、自分に交渉権限があるかどうかを確認するためにどの文書を参照すべきでしょうか?「リスク登録簿」 「調達マネジメント計画書」 「プロジェクト憲章」 「コミュニケーション戦略」

→調達マネジメント計画書

調達マネジメント計画書は、プロジェクト・チームが社外から物品やサービスを取得する方法を書いたものです。プロジェクト・マネジャーに契約権限がある場合は稀で、通常は法律の専門知識を持つ契約担当者と連携します。組織独自の調達ルールがあり、契約権限者、権限の範囲、契約手順などが規定されています。プロジェクト・マネジャーとチーム・メンバーは、契約担当者と協力して、提案依頼書(RFP)、作業範囲記述書(SOW)、契約条件等の文書を事前に作成します。

その他の選択肢は誤りです。

理由(なぜこれが正しいのか)

この設問のポイントは、

「PMが為替変動による値上げ要求に対して交渉する権限があるかを確認する」

という点です。
つまり、問われているのは “交渉権限の所在を定めた文書” です。


調達マネジメント計画書(Procurement Management Plan)

  • この文書は、調達活動のルールや手続き、役割と責任、交渉権限などを定めています。
  • 具体的には以下のような内容を含みます:
    • 誰が契約交渉を行う権限を持つか
    • 契約変更や価格調整のプロセス
    • 調達文書・契約書の承認ルート
    • サプライヤーとの関係・リスク対応方針

したがって、PMが自分に値上げ交渉の権限があるかを確認するには、
調達マネジメント計画書を参照するのが正しい対応です。


❌ 誤りの選択肢とその理由

リスク登録簿

  • 誤り理由:
     リスク登録簿は、「為替変動リスク」そのものを記録する文書であり、
     交渉権限や責任分担については記載されません。
     リスク対応計画(例:ヘッジ契約など)を検討するための資料ではありますが、
     PMの交渉権限を示すものではありません。

プロジェクト憲章

  • 誤り理由:
     プロジェクト憲章には、PMの全体的な権限レベル(例:リソース調整権限、意思決定権など)は記載されますが、
     契約交渉の詳細な権限や調達手続きまでは明示されません。
     そのため、為替交渉といった具体的な行動権限を確認する文書としては不十分です。

コミュニケーション戦略(または計画書)

  • 誤り理由:
     この文書は、ステークホルダーやチーム間の情報共有・報告ルールを定めるものです。
     交渉や契約変更に関する手続きや権限は扱いません。

✅ まとめ

区分文書名正誤理由
調達マネジメント計画書契約交渉や権限範囲、調達手順を明記している
リスク登録簿リスク情報のみ。権限は記載されない
プロジェクト憲章一般的権限レベルのみ。交渉詳細は含まない
コミュニケーション戦略情報共有方法の定義であり、調達権限とは無関係

🟩 ワンポイントメモ:

「権限(Authority)」が問われたら → プロジェクト憲章 or 計画書類(特にマネジメント計画書)
「具体的な手順・役割」が問われたら → マネジメント計画書(Procurement/Communication/Riskなど)

この問題では「調達」に関する具体的な権限 → 調達マネジメント計画書 が正解です。

ミニ試験13(日本語)10

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