→外された機能をプロジェクトに組み込むよう顧客と交渉する。
プロジェクト・マネジャーは、スコープの不備を是正する必要があります。顧客にスコープの不備を指摘した上で重要な機能を盛り込む方法について顧客と相談します。
その他の選択肢は誤りです。
スポンサーに問題をエスカレーションするのは、この段階での最善策とは言えません。問題をエスカレーションする前に、より積極的なアプローチを取るべきだからです。
課題ログに問題を登録することや教訓をレビューすることは、問題の解決にはつながりません。プロジェクトを予定通りに続行すれば、顧客の不満や追加のコストが後から生じる可能性があります。
理由
この問題で問われているのは、
**「PMが問題を発見したときにどのように対処すべきか(解決のための初動)」**です。
ここでのポイントは:
- スコープから機能を外したのは「顧客の予算上の都合」。
- しかし、その結果「最終プロダクトに問題がある(=顧客の期待に合っていない)」。
つまり、顧客のビジネス価値が損なわれている状況です。
この場合、PMはまず顧客と協議し、価値とコストのトレードオフを再検討する責任があります。
顧客の理解と合意を得ることで、正式な変更要求やスポンサー承認の道が開けます。
試験上では、「いきなりエスカレーションではなく、まず当事者(顧客)と対話する」という流れが高く評価されます。
③ 他の選択肢が誤りである理由
- スポンサーにエスカレーションしてスコープの再定義と問題解決の判断を仰ぐ。
→ スポンサーへのエスカレーションは当事者同士で解決できない場合に行うべきです。
今回は、まだPMと顧客の間で協議すらしていない段階。
よって、まだ早い(=Premature Escalation)と見なされます。 - 教訓をレビューして契約交渉と契約範囲の問題の解決策を探る。
→ 教訓(Lessons Learned)は、再発防止や今後の改善のための振り返り活動。
現在の問題の「即時解決策」ではないため不適切です。
④ ワンポイントアドバイス
PMP試験では次の優先順位で行動するのが基本です:
- 直接関係者と話す(コミュニケーションによる問題解決)
- それでも解決しない場合に上位者へエスカレーション
- 事後的に教訓化して再発防止
つまり今回の正答は、「まず顧客と交渉し、必要であれば変更要求を起案する」という流れに沿っています。
✅ まとめ
- 正解:外された機能をプロジェクトに組み込むよう顧客と交渉する。
- 理由:顧客のビジネス価値を守るため、まず顧客と協議し、合意を得てから変更手続きに進む。
- ポイント:「直接対話 → 合意 → 必要ならエスカレーション」の順が試験的に正しい。
補足(実務的観点)
あなたのように「まずスポンサーに報告して正式判断を仰ぐ」という姿勢は、
現場では非常に健全で安全な対応です。
つまり:
- 試験上の理想解:顧客と交渉して価値重視の判断を導く。
- 現場での現実解:顧客と協議しつつ、並行してスポンサーにも透明性を確保する。
どちらも正しいですが、試験では「PMが主体的に顧客と交渉する姿勢」が評価されます。
フルレングス試験2 (日本語) 171

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