→チームからあらゆる情報を集めてこの問題に対処する。
コンフリクトの発生は避けられないものの適切な手続きや技法を使えば解決できます。コンフリクトが発生した場合にはまず、チームからあらゆる情報を収集して問題を分析し、状況に応じたアプローチを使ってしかるべき環境や雰囲気を作り出します。
その他の選択肢は誤りです。プロジェクト・マネジャーは、コンフリクトの根本原因を理解して初めて解決案を策定できます。プロジェクト・マネジャーは、チーム全体を巻き込んで、関係者全員の意見を尊重し、チームが安心感を持ってオープンなコミュニケーションができる環境を提供すべきです。
理由
この設問では、レトロスペクティブ中にメンバーが不満を表明しています。
この時点で重要なのは、誰が正しいかを即断することではなく、
事実関係を客観的に把握することです。
アジャイルのレトロスペクティブの目的は、
「チームのプロセスを継続的に改善する」ことであり、
特定の人を非難することではありません。
したがって、最初にPM(またはファシリテーター)が取るべき行動は:
- 全員の意見を公平に聞き、事実を集める。
→ まず状況を整理し、どんな経緯でスコープ対応が行われたのかを明らかにする。
→ メンバー間の認識ギャップを可視化する。 - 感情的な対立を避け、改善思考に切り替える。
→ 「なぜそうなったのか」「どうすれば次は良くなるか」を導く。
PMBOKやアジャイル実務ガイドでも、チーム・ダイナミクスに関する対立解決の第一歩は、
**“Gather Information(情報収集)”**であると明記されています。
❌ 他の選択肢の誤りの理由
「プロダクト・オーナーとバックログを確認してスコープが適切だったか検討する。」
→ 時期尚早です。
今は“スコープが正しかったか”を判断する段階ではなく、
まず“なぜ不満が出たのか”“何が起きたのか”を全体で明らかにすることが優先です。
「当該メンバーとのミーティングを設定してこの問題について話し合う。」
→ 個別対応にすると、他のメンバーが排除された感覚を持ち、
チーム全体の透明性・信頼関係を損なうリスクがあります。
レトロスペクティブでは、チーム全体の場でオープンに扱うのが原則です。
「プロダクト・オーナーやスクラム・マスターとチームの懸念について話し合う。」
→ これも早すぎます。
チームからの情報が十分に整理されていない状態で話し合うと、
誤解や防御的反応を招きやすく、対立が拡大する可能性があります。
まずは事実と認識をチーム内で明確化してから、必要に応じてPO・SMと話すのが筋です。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験で「対立」「異議」「不満」「チームの意見が割れた」と出たら、
このステップで考えると正答率が上がります👇
- Gather(情報を集める)
→ まず何が起きたのかを把握する。 - Acknowledge(感情・懸念を認める)
→ 相手の意見を否定せず受け止める。 - Analyze(原因を分析)
→ プロセスや認識のギャップを特定。 - Collaborate(解決策を共に探す)
これはPMBOKの「対立解決プロセス」でも示されている流れであり、
アジャイルチームの“心理的安全性”を守る対応でもあります。
✅ まとめ
- 正答:チームからあらゆる情報を集めてこの問題に対処する。
- 理由:対立発生時の第一歩は事実確認。アジャイルでは全員の声を集め、改善に向けた共通理解をつくることが最優先。
- 誤答理由:他の選択肢は情報が不十分なまま判断・行動しており、状況を悪化させる可能性がある。
- ワンポイント:
💡「アジャイルでは“判断より理解が先”」。
まず全員の声を集め、データで事実を整えるのが最初の一歩。
フルレングス試験2 (日本語) 70

コメント