→満足度評価を実施する。
解決策を実施する前に、まずは問題とその原因を評価すべきです。モラルと効率の低下の原因は何も分かっていません。コンフリクト、過剰な期待、モチベーション不足などの原因が考えられますが、こうした問題に対処するためにはさらに根本原因を特定しなければなりません。アンケート調査により満足度を評価することで原因特定の役に立ちます。
その他の選択肢は誤りです。スキル評価はチーム形成時に実施しているはずです。
原因が分からない状況でチーム・ビルディング活動を行っても十分な効果が得られない可能性があります。
また現状ではプロジェクトの障害が存在するか不明です。
理由
問題文では「モラルと効率の低下が見られた」とありますが、
原因は明確にされていません。
PMとしては、いきなりチーム・ビルディングなどの対処を行う前に、
まず“なぜモラルが下がっているのか”を把握する必要があります。
たとえば:
- 過剰な残業や不公平な負荷が原因なのか?
- チーム内の人間関係やリーダーシップに問題があるのか?
- プロジェクトの方向性やビジョンへの理解不足なのか?
これらを把握するためには、
**チームの満足度や不満点を客観的に調べること(サーベイ)**が有効です。
つまり、「対処の前に診断する」──
これがPMBOKでも重視されるプロアクティブなマネジメントアプローチです。
③ 他の選択肢が誤りである理由
- スキル評価を実施する。
モラル・効率の問題は、まず「心理的・組織的な課題」であるため、
スキル評価は原因特定には直接つながりません。 - チーム・ビルディング活動を実施する。
チーム・ビルディングは有効な施策ですが、
原因がわからないまま実施しても的外れになる可能性があります。
たとえば、原因が「過剰な負荷」だった場合、ビルディングでは根本解決になりません。
したがって、「まず調査 → 次に改善策」が正しい順序です。 - プロジェクトのあらゆる障害を解消する。
障害(インピーディメント)は通常、タスクの進行を妨げる要因であり、
モラルや効率の低下は人的・心理的要因のため、ここでは当てはまりません。
④ ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「問題が見つかったとき、まず何をすべきか?」という質問には、
- 「原因を特定する」「状況を評価する」「データを収集する」
という選択肢が最優先になります。
その後に、チーム・ビルディングや改善施策を行うのが正しい流れです。
✅ まとめ
- 正解:満足度評価を実施する。
- 理由:モラルと効率低下の原因を明確にするため、まず現状把握を行う。
- ポイント:「改善の前に、診断をする」がPMP流。
覚え方:
モラル低下 → まず「感じる」より「測る」。
原因把握が先、対策はその後。
フルレングス試験2 (日本語) 170

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