ハイブリッド型プロジェクトにおけるプロジェクト全体での顧客参加の必要性を理解されず、許容できないほどの手戻りが発生しています。PMは、この問題に対処するために何をすべきでしょうか?「顧客と面談してプロジェクト成功のために顧客参加がいかに重要かを説明する。」「必要な顧客関与を得るための変更要求を提出する。」

→顧客と面談してプロジェクト成功のために顧客参加がいかに重要かを説明する。

ハイブリッド型プロジェクトの成功には、顧客の参加は不可欠なので、顧客に直接働きかけます。変更要求の提出や経営陣への依頼は現時点では不要です。顧客の不参加問題をバックログに追加しても解決しません。

理由(なぜこれが正しいのか)

この問題の本質は、

「ハイブリッド型プロジェクトで、顧客が自分の役割(参加の重要性)を理解していないために手戻りが発生している」
という点です。

つまり、プロジェクトが抱える根本的な課題は 「ステークホルダー・エンゲージメント不足」 です。
このような場合、プロジェクト・マネジャーが最初に行うべきは:

顧客と直接対話し、参加の重要性を説明し、理解と協力を得ること。

です。


✅ PMP的解釈(プロセス視点)

PMBOK第7版およびアジャイル実務ガイドでは、
ハイブリッド型アプローチにおいて重要とされるのは 「顧客との継続的な関与(continuous engagement)」 です。

この関与が弱いと:

  • 要件の理解がずれる
  • フィードバックが遅れる
  • 手戻りが増える

したがって、PMはまず「ステークホルダー・エンゲージメントの再構築」を優先します。
これは「ステークホルダー・エンゲージメントのマネジメント(Manage Stakeholder Engagement)」プロセスに該当します。

その最初の行動がまさに:

✅ 顧客と面談して、なぜ関与が成功の鍵なのかを説明し、協力関係を再構築すること。


❌ 「必要な顧客関与を得るための変更要求を提出する」が不適切な理由

  • 顧客関与はプロセスや契約条件の変更ではなく、人間関係と理解の問題です。
  • 変更要求(Change Request)は、プロジェクトのスコープ・スケジュール・コスト・方針に対して使うものであり、
    「顧客の態度や関与度を変える」ための正式な変更手段ではありません。
  • まずはコミュニケーションと教育的アプローチで関与を促すのが正しい順序です。

💡 ワンポイントアドバイス

PMP試験では、「まず行動すべきこと(1st action)」を問う問題がよく出ます。
このような場合の優先順位は次のようになります:

状況優先すべき行動
ステークホルダーが理解不足・関与不足対話・説明・関係強化
ステークホルダーの行動が契約違反・正式に義務付けが必要変更要求またはエスカレーション

このケースは前者(理解不足)なので、
説明し、関与を得る」が正解になります。


✅ まとめ

ハイブリッド型プロジェクトでは、顧客との継続的な関与が成功の鍵。
顧客がその必要性を理解していない場合、
PMはまず面談を行い、顧客参加の重要性を説明して理解を得る

これにより、手戻りを防ぎ、協働的なプロジェクト運営を再構築できる。

フルレングス試験1 (日本語) 90

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