プロジェクトの立ち上げ時に必要なサービスの見積りをベンダーに求めたところ10万米ドルでした。プロジェクトの進捗に伴い要件が変更になり、自社の調達プロセスに従い再見積もりを依頼したところ25万米ドル以上の見積りが送られてきました。割り当てられたコンティンジェンシー予備ではこの額を補いきれません。PMはどうすべきでしょうか?「ベンダーに発注する契約タイプを見直す。」 「調達プロセスに従って最善の提案に乗る。」 「この問題をステアリング・コミィティにエスカレーションする。」

→この問題をステアリング・コミィティにエスカレーションする。

サービス・コストが増えても遅延や混乱なくプロジェクトを進行するにはこれが最善策です。ステアリング・コミィティは追加の資金を出してくれるかもしれませんし、サービス・コスト削減案のヒントをくれるかもしれません。

その他の選択肢は効果的とは言えません。新しいベンダーを探すのは最後の策です。プロジェクトは遅れ、コストも削減できるとは限りません。契約タイプの見直しだけでは、サービス・コストの増加には対応できないでしょう。また、最善の提案に乗るだけでは、予算超過に陥るだけです。

理由
見積額が当初の10万ドルから25万ドル以上に増加し、コンティンジェンシー予備では補えないということは、プロジェクトのベースライン(コスト・スコープ・スケジュール)に重大な影響が生じている状況です。
このような場合、PMの権限を超えた判断(追加予算の承認やスコープの見直しなど)が必要になるため、**統制変更管理プロセス(Integrated Change Control)**を通して、ステアリング・コミッティや変更管理委員会(CCB)に報告・承認を求めるのが正しい対応です。
PM自身が勝手に契約を見直したり、条件を変更したりするのは、組織の調達および統合マネジメントのルール違反となります。

他の選択肢が誤りの理由
「ベンダーに発注する契約タイプを見直す」:
契約タイプの見直しは調達計画段階で行うものです。契約がすでに進行中の場合、PM個人の判断で変更することはできません。正式な承認プロセスを経る必要があります。

「調達プロセスに従って最善の提案に乗る」:
すでに調達が進んでいる状況で、追加予算が必要な場合にはプロジェクト全体の変更承認が必要です。単に「最善の提案を選ぶ」というのは、根本的な予算超過の問題を解決しません。

ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「PMの権限を超える状況=エスカレーション」が鉄則です。
特に「予備費では対応できない」「ベースラインの変更が必要」な場合は、即エスカレーション → 変更管理プロセスへという流れを選ぶのが正解です。

フルレングス試験1 (日本語) 87

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