→チーム内の信頼関係を築くこと
アジャイル・チームの行動の基本は信頼です。アジャイル・チームは自己組織化した自律的なチームなので、それが有効に機能するためには信頼が欠かせません。効果的な意思決定、情報共有、コラボレーションのためにもメンバーの相互信頼が必要です。
その他の選択肢は誤りです。結果への集中、コラボレーション、責任感も大事ですが、その基礎となるのは信頼です。
理由
この設問は、アジャイル文化を初めて導入するチームで、PM(=アジャイルコーチ的立場)が何を最優先すべきかを問う問題です。
アジャイルへの移行初期では、最も重要なのは「信頼関係(Trust)」の構築です。
なぜなら、アジャイルの価値観(アジャイル宣言の原則)そのものが、
**「個人と対話」「自己組織化」「透明性と協調」**を前提にしているからです。
チームがアジャイル的に行動できるようになるためには、
まず以下のような心理的安全性が確保されていなければなりません:
- 失敗を恐れずに意見を出せる
- 他者の助けを求められる
- 自分の考えを率直に共有できる
これを支えるのが、まさに信頼関係の構築です。
特に、アジャイル経験のない社内メンバーと外部ベンダーが混在するチームでは、
相互理解と信頼が欠けると、アジャイルの価値(コラボレーション・自己組織化・改善)が形骸化してしまいます。
したがって、PM(コーチ)はまずチームが安心して意見を交わし、共通の目的意識を持てる環境をつくることを最優先に行うべきです。
❌ 他の選択肢が誤っている理由
- 「チームが作り出す結果に集中すること」
→ 結果(アウトプット)に集中するのは大切ですが、
まだチームが形成段階にある時点では「プロセスや関係性」を整える方が優先です。
信頼関係がない状態で結果を求めると、協調よりも防衛的行動(責任転嫁など)が起こります。 - 「メンバー間のコラボレーションを促進すること」
→ コラボレーションはアジャイルの重要な行動ですが、
その前提には「信頼」が必要です。
信頼がないまま協力を促しても、表面的な関わりにとどまります。
信頼 → コラボレーション の順序が正しい。 - 「各メンバーが責任を負うこと」
→ 責任意識は自己組織化の一部ですが、
初期段階でこれを強調すると「プレッシャー」として受け取られやすく、
アジャイルの本質である「チーム全体での成果責任」と矛盾する恐れがあります。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験で「アジャイル導入初期」や「混成チーム(社内+外部)」の状況が出てきたら、
次のステップを意識すると正解を選びやすいです:
- まず信頼を築く(心理的安全性)
- 次にコラボレーションを促す
- その後、結果や自己組織化へと進化させる
つまり、
「信頼が行動を生み、行動が成果を生む」
という順序が基本です。
✅ まとめ:
アジャイル移行初期においてPM(コーチ)が最も重視すべきは、
チーム内の信頼関係を築くこと。信頼はアジャイルチームの「文化」と「行動」の基盤であり、
これがなければコラボレーションも成果も生まれません。
フルレングス試験1 (日本語)42

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