→コミュニケーション・マネジメント計画書を更新する。
この事例では、顧客のプロジェクト・マネジャーの離職によりコミュニケーションの流れが絶たれました。プロジェクトのステークホルダーに変化が生じたときは、コミュニケーション計画を直ちに更新します。これによりコミュニケーション・ギャップに対応できます。
その他の選択肢は誤りです。
主要なステークホルダーに直接情報を伝える前にコミュニケーション・マネジメント計画書を更新すべきです。これによって混乱を避け、計画に従って効率的に対処できます。
スポンサーへの報告だけでは問題を解決することにはならず、さらに事態が混乱しかねません。スポンサーに問題を評価してもらうことも大事ですが、この場合の問題はコミュニケーション・ギャップであり、まずはこれに対処しなければなりません。
返信があるまで情報を送るのは非効率で問題の対処にならずプロジェクトに悪影響を及ぼすでしょう。
理由
この問題は、「主要ステークホルダーの離職によって、情報伝達の経路が断たれた」というコミュニケーション上の構造的な問題を扱っています。
つまり、単なる“人の離職”ではなく、**情報フロー(誰に、何を、いつ、どの手段で伝えるか)**が機能しなくなったという状況です。
PMBOKにおける対応原則は次の通りです:
ステークホルダーやコミュニケーション・チャネルに変化が生じた場合、
コミュニケーション・マネジメント計画書を見直し・更新する必要がある。
顧客PMの離職により、情報が届かない/遅延するという課題は、
「計画が現状に適合していない」というサインです。
したがって、まずPMが取るべきアクションは、
新たな情報伝達経路を設計し、コミュニケーション・マネジメント計画書を更新することです。
その上で、必要に応じてスポンサー報告を行うのが次のステップです。
❌ 他の選択肢が誤っている理由
- 「この問題をプロジェクト・スポンサーに報告する」
→ スポンサーへの報告は「エスカレーション(解決不能な場合)」のアクションです。
しかし、このケースではまだPM自身の権限内で対応可能です。
まずはコミュニケーション計画を調整・更新して情報経路を再構築するのが適切な順序です。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「まず何をすべきか」と問われたら以下の思考プロセスが有効です:
- 問題の性質を見極める
→ 今回は「コミュニケーションの仕組み」が崩れた構造的問題。 - プロセス上の解決策を適用する
→ 「監視・コントロール → 計画の更新」が正しい流れ。 - スポンサー報告や変更要求はその後
→ 自分の責任範囲内の対応をまず優先する。
✅ まとめ:
顧客PMの離職によって情報が伝わらなくなった場合、
PMはまず コミュニケーション・マネジメント計画書を更新 し、
新しい情報経路・頻度・責任者を明確にするのが正しい対応です。
フルレングス試験1 (日本語)41

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