→プロセス導入のベネフィットを明らかにする。
新たなプロセスを導入する場合、まずそのベネフィットを考え、それに必要な労力や資源と比較します。また、その変更がプロジェクトのスケジュール、予算、スコープに与える影響も考慮すべきです。
その他の選択肢は誤りです。
プロセスの導入方法は、導入のROIや影響を評価した後に考えます。ベネフィットを理解すれば、それを最大化する導入方法を考えることができます。
プロセス導入の優先順位も、影響、緊急性、戦略との整合性などの要因が関係するので、ベネフィットを理解した後でないと決められません。
要求文書の変更は、プロセスの導入を決定後に行うことです。プロセス導入のベネフィットや導入方法がはっきりすれば、それに応じて要求文書を更新できます。
理由(なぜこの選択肢が正しいのか)
この問題のポイントは、PMが**「現在進行中のプロジェクトで、新しいプロセスの導入を検討している」**という状況です。
つまり、まだそのプロセスを採用するかどうか決まっておらず、影響や価値が不明確な段階です。
したがってPMがまず行うべきことは、
そのプロセスを導入することによって得られる**「ベネフィット(利益・価値)」を明確にする**ことです。
PMBOK(第6版・第7版)では、新しいプロセスや手法を採用する際のステップとして以下が推奨されています:
- 目的・メリット(ベネフィット)を明確にする
- リスクや影響範囲を評価する
- ステークホルダーと合意形成を図る
- 導入計画を立て、優先順位を決定し、実行する
つまり、いきなり導入や要求文書への反映に進むのではなく、「なぜやるのか?」を定義するのが第一歩です。
🚫 他の選択肢が誤りである理由
「プロセスの導入方法を考える。」
→ 導入方法を考えるのは、「導入する価値がある」と判断された後の段階です。
まだベネフィットが明確でない段階で手順を考えるのは時期尚早です。
「プロセス導入の優先順位を決定する。」
→ 優先順位を決めるのは、複数の導入候補があり、それぞれの価値が明確になってからの話です。
今回は「まず1つのプロセスが有効かも」という気づきレベルなので、優先順位を付ける段階にはありません。
「プロセス導入を要求文書に追加する。」
→ 要求文書(要求事項文書やスコープ記述書など)に追記するのは、変更が正式に承認された後です。
まだ検討段階でベネフィット評価もしていない段階で文書化するのは不適切です。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「気づいた」「提案された」「検討している」などの表現が出たら、
まず「分析・評価」から始めるのが原則です。
- 「気づいた」→ ベネフィット・影響を分析する
- 「必要そうだ」→ ステークホルダーと評価・検討する
- 「承認された」→ 計画・実装に進む
✅ まとめ
- 状況:新たなプロセスを導入する価値に気づいた(=まだ検討段階)
- PMの最初の行動:そのプロセス導入のベネフィット(価値・効果)を明らかにする
- 目的:意思決定を支援し、変更提案や導入可否を判断できるようにする
👉 よって正解は:
「プロセス導入のベネフィットを明らかにする。」
🟩 覚え方:
「新しいことに気づいたら、まず“なぜやるのか”を明確にせよ。」
ミニ試験9(日本語)4

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