プロジェクト・チームは、分散した拠点で長期の開発プロジェクトに取り組んでおり、イテレーション終了時に新たなメンバーが加わりました。この新メンバーは、リモート環境でのレトロスペクティブで会話に割込み、各メンバーの役割とこれまでのイテレーションで実施した作業について説明するよう求めました。PMはどうすべきでしょうか?「それは別の会議ですべき質問であると新メンバーに伝える。」「会議の後にプロジェクトマネジメント計画書を確認するよう新メンバーに指示する。」

→それは別の会議ですべき質問であると新メンバーに伝える。

レトロスペクティブは直前のイテレーションの振り返りと次のイテレーションでの改善点を議論する場です。新メンバーの質問には、後でプロジェクト・マネジャーが対応できるでしょう。

その他の選択肢は誤りです。

プロジェクトマネジメント計画書には求めている情報は書かれていません。

その場で説明すれば各メンバーの貴重な時間を奪うことになります。

参加プロセスの問題ではありません。

理由(なぜこの選択肢が正しいのか)

この状況では、**レトロスペクティブ(振り返り会)**の目的を守ることが最も重要です。
レトロスペクティブの目的は、

  • イテレーションの成果とプロセスを振り返り、
  • 改善点を見つけ、
  • 次のスプリントに向けてチームのパフォーマンスを高める
    ことにあります。

新メンバーの質問(過去の役割や作業内容の説明要求)は、
会議の本来の目的から逸れており、他のメンバーの集中を妨げます。
そのため、PMは会議ファシリテーターとして会話の方向を正し
「この質問は別の場で対応する」と伝えるのが正解です。

アジャイルでは、会議の目的と時間の尊重が重要な原則です。
レトロスペクティブは心理的安全性と効率を重視する場であり、
不適切な脱線を防ぐのもPM(またはスクラムマスター)の役割です。


その他の選択肢が誤りである理由

会議の後にプロジェクトマネジメント計画書を確認するよう新メンバーに指示する

  • 誤りの理由:
     レトロスペクティブはチーム主導のアジャイル・イベントであり、
     PMBOKのプロジェクトマネジメント計画書(Predictive型の文書)を参照させるのは適切ではありません。
     アジャイルでは、役割・成果物・作業内容はチームの共有ボードやWiki、バックログ
    で可視化されています。
  • よって、PM計画書を読ませるという行為は、アジャイルの実践的文脈と異なります。

ワンポイントアドバイス

アジャイルの会議では、目的を逸脱する質問は別途扱うのが基本。
特にレトロスペクティブでは「今後どう改善するか」に焦点を当て、
説明や教育はオンボーディング・セッションや1on1で対応するのがベストです。

ミニ試験13(日本語)14

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