→新規採用とアウトソーシングのコストの比較
新規採用コストとアウトソーシング・コストは、求められるスキルや経験、人員の所在地、ベンダーの価格設定等さまざまな要因で変わります。給与や福利厚生、トレーニング、間接費などの人的資源のコストは、プロジェクトの予算に大きな影響を及ぼす場合があります。それらをアウトソーシング・コストと比較することは資源割当と予算計画の基本です。
その他の選択肢は誤りです。
組織の調達戦略や調達基準も大事ですが、自社採用かアウトソーシングかの選択ではコストのほうが重要でしょう。
人員の強みの比較も大事ですが、考慮すべき唯一の要因ではありません。
この事例では新規採用を検討しているので、既存社員とベンダー人員のコスト比較はあまり意味がありません。
理由と背景
この問題は、「成長企業(=まだ仕組みが整いきっていない会社)」という点がポイントです。
このような場合、明確な調達戦略や調達基準がまだ整備されていない可能性が高いのです。
したがって、この時点でPMが最も現実的に考慮すべきは:
「どちらの選択がよりコスト効率的か?」
「どちらが予算内で、ビジネス目標を達成できるか?」
という観点です。
つまり、新規採用とアウトソーシングのコストを比較することが、最優先の意思決定要素になります。
💡 PMP的に言うと…
この問題は「調達マネジメントの計画(Plan Procurement Management)」プロセスに関するものですが、
PMBOKでもこのプロセスのツール・技法の一つに以下が含まれています:
「メイク・オア・バイ分析(Make-or-Buy Analysis)」
これは、
- 内製(採用して作る=Make)するか
- 外注(ベンダーに頼む=Buy)するか
を比較検討する分析手法です。
この分析の中心となる判断基準は:
✅ コスト
✅ スケジュール
✅ リスク
✅ 専門性や品質要求
です。
したがって、「新規採用とアウトソーシングのコスト比較」はまさに メイク・オア・バイ分析の核心 に当たります。
❌ 「組織の調達戦略と調達基準」が誤りになる理由
もちろん、実務的には組織の戦略も非常に重要です。
しかし問題文では「成長企業」とあり、つまり:
- 組織の調達戦略がまだ確立していない
- 既存の方針よりも現場の判断で意思決定するフェーズ
という暗示があります。
したがって、ここではPMが独自にコストとリソース効率を比較して判断すべき状況と解釈されます。
🧭 ワンポイントアドバイス
PMP試験では「どちらがより現実的・即時的な解決策か?」を見抜くのがコツです。
| 状況 | 優先される判断基準 |
|---|---|
| 成熟した組織(ルールや方針が明確) | 組織の調達戦略やガイドライン |
| 成長企業・新規事業・スタートアップ | コスト、期間、即応性などの実務的判断 |
✅ まとめ
この問題では、明確な調達戦略が存在しない成長企業の文脈で、
PMが 採用 vs. 外注 を検討している。したがって、最も現実的で直接的な判断材料である
「コスト比較」=メイク・オア・バイ分析の実施
が最も適切な答えです。
フルレングス試験1 (日本語)70

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