→プロジェクト・スコープ記述書
プロジェクト・スコープ記述書は、プロジェクトのゴール、目標、成果物、受入基準などプロジェクトのスコープについて記述した文書で、プロジェクト憲章作成時にも参照します。プロジェクト・スコープ記述書は、顧客すなわちソフトウェア・アプリケーションのエンドユーザーのニーズや期待を満たすことができるように、顧客と協力して作成すべきです。
その他の選択肢は的外れで、有効とは言えません。ビジネス・ケースは、プロジェクトを正当化する文書であり、プロジェクトが組織にどのように役立つのかを説明したものです。プロジェクト憲章の主要なインプットではありません。契約書やサービス・レベル・アグリーメント(SLA)のような合意書は、プロジェクトをマネジメントする上で重要な文書ですが、プロジェクト憲章の主要なインプットではありません。プロジェクト・スケジュールは、成果物を完成させるためのタスクと期限に焦点を絞ったものです。
理由(なぜこれが正しいのか)
「プロジェクト憲章作成(Develop Project Charter)」プロセスでは、
PMBOK第6版でのインプットに次の項目があります:
プロジェクト作業範囲記述書(Project Scope Statement)またはプロジェクト・スコープ記述書
ただし注意点として、ここでの「スコープ記述書」は、
関連するプログラムや上位プロジェクトから提供される既存のスコープ情報を指すことがあります。
つまり、PMが憲章を作成する際に、
- 上位組織(プログラムやポートフォリオ)で定義済みのスコープ記述書、
- もしくは過去の関連プロジェクトからのスコープ情報
を参照するケースがあり、これが**「成果物がどんなものかを説明する文書」**に該当します。
したがって、
「成果物について記述したものはどれか?」と問われたとき、
文書そのものに「Deliverables(成果物)」という項目を明確に含むのは
→ プロジェクト・スコープ記述書 です。
🚫 他の選択肢が誤りである理由
「ビジネス・ケース」
→ 成果物ではなく、「なぜプロジェクトを実施するか(目的・投資価値)」を記述する。
「合意書」
→ 契約やMOUの形で「提供すべきもの」は触れられるが、
憲章作成の段階では外部契約条件の根拠文書にすぎず、
具体的な成果物仕様や境界を説明するのはスコープ記述書の役割。
「プロジェクト・スケジュール」
→ 成果物ではなく「いつ何をするか」を示す文書。
💡 補足:PMBOK的な位置づけ
PMBOK(第6版)では、「プロジェクト憲章作成」のインプットに次が含まれます:
- ビジネス・ケース
- 合意書(契約・覚書など)
- 組織環境要因
- 組織のプロセス資産
- (場合によって)プロジェクト・スコープ記述書
つまり、プロジェクト・スコープ記述書は“オプション的”なインプットです。
ただし問題文のように「成果物について記述したもの」という観点から問われると、
成果物=Deliverablesを具体的に定義している文書はスコープ記述書なので、それが正答になります。
✅ まとめ
- 焦点:「成果物(Deliverables)を記述した文書はどれか?」
- PMBOK上で成果物を記述する文書 → プロジェクト・スコープ記述書
- よって、プロジェクト憲章作成プロセスのインプットとして該当するのは
👉 「プロジェクト・スコープ記述書」
🟩 覚え方:
「成果物」はスコープに書かれる。
憲章に書くために“何を作るのか”を知るにはスコープ記述書を見る。
ミニ試験9(日本語)15

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