→ビジネスケース
→初期リスクアセスメント
このプロジェクトは「老朽インフラの置き換え」と「実験的なグリーン技術の導入」という高リスクかつ戦略的判断を含んでおり、まだチームの立ち上げ段階です。この段階で最も重要なのは、プロジェクトの目的と背景を明確に理解し、リスクと期待値の管理に備えることです。そのため、まず参考にすべきは以下の2つのアセットです。
◆ビジネスケース:ビジネスケースは、「なぜこのプロジェクトが必要なのか」という根拠を示す文書であり、プロジェクトの戦略的背景や期待される効果、投資判断の理由などが記載されています。これにより、チームは組織の目的と整合した判断・行動が可能になります。
◆初期リスクアセスメント:新技術を導入するプロジェクトでは、技術的・財務的・運用的リスクが非常に高いため、初期の段階で潜在リスクを可視化することが極めて重要です。これにより、早期に対策方針や監視ポイントを設計することができます。
「行動規範」はチーム内での働き方の合意に役立ちますが、プロジェクトの意義や判断根拠を理解するには直接的ではありません。また「費用便益分析」は重要な文書ではありますが、コストと便益を比較する分析は通常もう少し後の段階で行われることが多く、初期段階のディスカッションにはやや早いです。また「ステークホルダー登録簿」は関係者の特定と管理には重要ですが、「なぜこのアプローチなのか」という根本の理解を深める点では優先度が低くなります。(ECO2.1)
解説
このプロジェクトは「老朽化インフラの置き換え」かつ「実験的グリーン技術導入」という、高リスク・高戦略性の案件です。まだ初期ディスカッション段階のため、チームは以下を優先的に把握する必要があります。
- ビジネスケース
- 「なぜこのプロジェクトを行うのか」という戦略的背景・投資判断の理由・期待される効果を示す文書。
- これを理解することで、チーム全体が組織の目的と整合した意思決定を行える。
- 初期リスクアセスメント
- 新技術導入に伴う技術的・財務的・運用的リスクを早期に特定することで、監視ポイントや対策方針の準備が可能。
- 特に実験的アプローチでは、後からの修正より初期のリスク把握が重要。
他の選択肢が先でない理由
- 費用便益分析:コストと便益の比較は有用だが、通常はアプローチ案がある程度固まった後に行うことが多く、この初期議論段階ではやや早い。
- 行動規範:チーム内の働き方合意には有効だが、「なぜこのアプローチか」を理解することには直接つながらない。
- ステークホルダー登録簿:関係者特定・管理に役立つが、アプローチ選定の根拠理解という点では優先度が低い。
PMP試験ワンポイントアドバイス
試験では、プロジェクトのどのフェーズかを正確に特定し、その時点で最優先となる情報やアセットを選ぶ力が問われます。特に初期段階では、「目的・背景の明確化」と「大きな不確実性の把握」が鍵であり、詳細なコスト分析やチーム運営ルールは後続フェーズに回す判断が高得点につながります。
PMI提供 クローン問題(ハイブリットとウォーターフォールとアジャイル)25問_25年7月追加 22

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