★プロジェクト・マネジャーは、部署横断的なアジャイル・プロジェクトを担当していますが、当初出ていなかった要件追加を提案するメンバーがいます。PMは、アジャイルでは期待されているこの行動に対してどう対応すべきでしょうか?「フレームワークを使ってスコープ管理ができるようにチームにコーチングを行う。」「要件の変更には承認が必要だと説明する。」

→フレームワークを使ってスコープ管理ができるようにチームにコーチングを行う。

チームが標準的なアジャイル・フレームワークを使ってバックログの管理ができるようコーチングします。

その他の選択肢は誤りです。

アジャイル・プロジェクトでは要件追加は問題ではないので、エスカレーションやメンバーの入れ替えは不要です。

デイリー・スタンドアップは、チームが自ら進捗を確認するためのもので、要件追加とは関係ありません。プロジェクト・マネジャーが主導したり、ステークホルダーを招くこともありません。

理由(なぜこの選択肢が正しいのか)

この問題の本質は、**アジャイルの価値観に沿った“変化の受け入れ方”**を問うものです。
アジャイルでは「変化を歓迎する」ことが前提ですが、無秩序なスコープ追加を許すわけではありません。

したがって、PM(またはスクラムマスター)の役割は、
チームがフレームワーク(スクラムならプロダクトバックログ管理やスプリントレビューなど)を使って、
要件変更を適切に扱い、スコープを自己管理できるように支援・コーチングすることです。

つまり、「要件追加の提案=悪いこと」ではなく、
それを正しく扱える仕組みと習慣を育てることがPMの責務なのです。


🚫 誤りの選択肢

「要件の変更には承認が必要だと説明する。」
→ これは予測型(ウォーターフォール)思考です。
アジャイルでは、変更は適切なバックログ管理プロセスを通して自然に評価・優先順位付けされるため、
「承認が必要」といった形式的な説明はチームの自律性を阻害してしまいます。
変更を抑制するのではなく、「どう扱うか」を教えるのが正しいアプローチです。


💡 ワンポイントアドバイス

PMP試験で「アジャイルのPMやスクラムマスターがどう対応すべきか」を問う問題が出たら、
以下の原則を思い出してください:

  1. 変化を拒まない。受け入れる枠組みを整える。
  2. 管理ではなくコーチングで支援する。
  3. チームが自分たちで意思決定できるように導く。

✅ まとめ

  • 状況:チームメンバーが新しい要件を提案(=アジャイルでは望ましい行動)
  • 課題:スコープを混乱させず、適切に扱う必要がある
  • PMの対応:フレームワークを活用できるようチームをコーチングする

👉 よって正解は:
「フレームワークを使ってスコープ管理ができるようにチームにコーチングを行う。」


🟩 覚え方:

アジャイルでは「承認」ではなく「適応」。
PMの仕事は、チームが変化を正しく扱える力を育てること。

ミニ試験9(日本語)11

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