★プロジェクトは1か月遅れており、プロジェクト・マネジャーは変更要求が必要です。変更管理委員会(CCB)は、この変更要求を2週間後の会議でレビューする予定です。しかし、この変更が2週間遅れると近く発生するサプライチェーンの途絶によりさらに2か月遅延することになります。PMはどうすべきでしょうか?「直ちに変更を行い近く発生するサプライチェーンの途絶と2か月間の遅延を回避する。」「近く発生するサプライチェーンの途絶による2か月の遅延を反映するよう変更要求を修正する。」「スポンサーと相談してCCBに即座に承認してもらえるよう頼む。」「CEOに変更の承認を依頼して2か月間の遅延を回避する。」

→近く発生するサプライチェーンの途絶による2か月の遅延を反映するよう変更要求を修正する。

すでに遅延が発生していることと、サプライチェーンの途絶によって2か月間の遅延が生じる可能性があることを認めるべきです。そうすればCCBは、この変更要求について情報に基づく意思決定を行うために必要な情報をもれなく把握できます。これは、効果的なプロジェクトマネジメントには欠かせない行動です。なぜなら、その結果としてステークホルダー全員がスケジュールの延長を認識し、それに備えられるからです。プロジェクト・マネジャーは、修正した変更要求をすべての関連するステークホルダーに知らせることで、遅延とそれがプロジェクトに及ぼす影響を全員が把握できるようにすべきです。

その他の選択肢が誤りなのは、プロジェクト・マネジャーは所定の変更管理プロセスに従い、変更要求に現状を正確に反映させるべきだからです。

CCBの承認を得ずに変更を実行する権限はプロジェクト・マネジャーにないので、変更を直ちに実行するのは誤りです。計画やレビューを適切に行うことなく性急に変更を実行すると、予期せぬ問題が生じかねません。

プロジェクト・マネジャーには変更管理プロセスに従う責任があるので、CCBと連絡を取って承認を依頼してもらえるようスポンサーに頼むのも誤りです。

CEOに変更の承認と実行を依頼するのが誤りなのは、プロジェクト・マネジャーは所定の変更管理プロセスに従うべきであり、このプロセスにはCEOが関与するとは限らないからです。また、CCBの承認を得ることを試みずに最初からCEOに変更要求を上げるのは、概して賢明とは言えません。

理由
PMBOKの観点から見ると、プロジェクト・マネジャーが正式な変更承認前に勝手に行動を取ることはできない、というのが原則です。
たとえ緊急性があっても、変更管理プロセスを遵守することが求められます。

したがって、今回のように「CCBが2週間後にしか開かれない」状況では、
PMができる最も正しい行動は、現状を正確に反映した変更要求を提出し直すことです。
つまり、「2週間承認が遅れた場合にどんな影響が出るか(=2か月の遅延)」をリスクとして明確にし、
それを含めた変更要求を再提出・更新しておくのが正式手続き上の最適解になります。


③ 他の選択肢が誤りである理由

  • 直ちに変更を行う
    承認を得ずに行動するのはPMBOK上の重大な手続き違反。
    後に問題が発生した際に、PMが責任を問われるリスクがあります。
  • スポンサーと相談してCCBに即座に承認してもらうよう頼む
    現実的には有効な手段に見えますが、問題文の焦点が「PMがすべき行動」である場合、
    PMが承認プロセス自体を動かすことは権限外
    とみなされることがあります。
    試験上では「プロセス遵守」が優先されます。

「スポンサーと相談して CCB に即座に承認してもらうよう頼む」

→諦めずに対応

ここが実は試験的には NG。理由は2つ。

理由1:前提に「次回レビューは2週間後」と明記

この設定の意図は:

PM に“日程を動かす権限はない”
“臨時CCB会合を開く環境ではない”

という制約を与えている。

「臨時会合を開いてもらう」こと自体を前提にしていない

理由2:スポンサーが動ける保証は問題文にない

試験では
与えられていない権限・状況を勝手に前提にして行動する選択肢は不正解 になりやすい。

→ したがってこの選択肢は “現実にはアリでも、試験では無責任な期待” と見なされる。

  • CEOに承認を依頼する
    変更管理の正式プロセスを逸脱しており、組織的ガバナンスを乱す行為です。

④ ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「緊急時であっても手続きを守る」ことを重視する傾向があります。
実務ではスポンサーと交渉するのが正解に近いこともありますが、
試験ではPMBOKの原則=変更管理プロセスの遵守を優先して選ぶことがポイントです。

特に以下の思考パターンを覚えておくと便利です:

  • 「すぐ行動 vs 正式手続き」→ 試験では「正式手続き」が正解。
  • 「CCBが遅い」→ PMは「影響を明確にして変更要求を修正」。

まとめ
試験上の正答は「変更要求を修正する」。
実務的な観点では「スポンサー経由で迅速承認を促す」も有効。

👉 PMP試験では「プロセス遵守の原則を最優先」が合格の鉄則です。

フルレングス試験2 (日本語) 149

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