→レトロスペクティブを議論と学習の場として利用する。
レトロスペクティブ会議は、アジャイル・プロジェクトマネジメントの継続的改善ツールです。チームが直近のスプリントを振り返り、改善点を見つけて次のスプリントでの取り組み案を計画します。レトロスペクティブで、新たなアジャイル環境におけるチームの生産性向上案を収集し、その実施計画を立て、実施できます。
その他の選択肢は妥当ではありません。イテレーション計画会議は、次のイテレーションで実施する作業計画を行う場であり、新しい働き方に関する議論の場としては適切とは言えません。チームのトレーニングとメンタリングに関するガイドラインの作成をしてもチームのアイデアを活用できません。プロダクト・オーナーの責任は、プロダクト・バックログを優先順位付けして、チームが重要な要求から取り組めるようにすることです。アジャイルへの移行促進はプロダクト・オーナーの仕事ではありません。また、移行を促進しても、チームが新たなアジャイル環境にあった働き方ができるようになるとは限りません。
理由
このシナリオでは、企業が予測型(ウォーターフォール)からアジャイル型への移行を進めており、
チームが生産性向上のためのアイデアを持っている状況です。
アジャイルの本質の1つは次の原則にあります:
「定期的に自分たちの仕事のやり方を振り返り、より効果的な方法に調整する。」
ー アジャイルマニフェスト第12原則
これを実践する公式な場が、
「レトロスペクティブ(Sprint Retrospective)」 です。
レトロスペクティブではチームが:
- うまくいった点・改善すべき点を特定し、
- 改善アクションをチーム主導で決定し、
- 次のイテレーションで試す(実験する)
という、まさに「チームの学習と進化の場」として活用します。
したがって、**チームのアイデアを活かす最適な方法は「レトロスペクティブで共有・議論・実践すること」**です。
❌ 他の選択肢の誤りの理由
「イテレーション計画会議で議論して新しい働き方を採用する。」
→ イテレーション計画会議(Iteration Planning)は「次のスプリントで何を作るか」を決める場であり、
プロセス改善やチームの働き方を議論する場ではありません。
改善アクションを話し合う適切な場所はレトロスペクティブです。
「チームのトレーニングとメンタリングに関するガイドラインを作成して共有する。」
→ これは上からの管理的アプローチであり、アジャイルの「自己組織化(Self-organization)」の原則に反します。
アジャイルでは、チーム自身が自らのプロセスを改善することが重要で、
PMがガイドラインを一方的に定めるのは逆効果になります。
💡 ワンポイントアドバイス
アジャイルでは、**改善案や課題は「レトロスペクティブでチーム主導で扱う」**のが鉄則です。
次のように覚えると混乱しません👇
| 会議の種類 | 目的 |
|---|---|
| スプリント計画 | 「何を作るか」を決める |
| デイリー・スクラム | 「進捗と障害」を共有する |
| スプリント・レビュー | 「成果物」を振り返る |
| レトロスペクティブ | 「プロセスとチームの働き方」を改善する ←今回ここ! |
✅ まとめ
- 正答:レトロスペクティブを議論と学習の場として利用する。
- 理由:アジャイルではチームの継続的改善をレトロスペクティブで行う。チームが自発的に学び・変わる機会を提供するのがPMの役割。
- 誤答理由:他の選択肢は「計画会議の目的の誤用」または「管理的アプローチ」であり、アジャイル原則に反する。
- ワンポイント:
💡 「アジャイルで“改善の場”と問われたら=レトロスペクティブ」。
改善は“指示されるもの”ではなく、“チーム自身で決めるもの”。
フルレングス試験2 (日本語) 124

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