→変更管理プロセスを実施する。
変更管理プロセスを開始することで、この問題を文書化して、その影響を評価した上で、必要な是正処置を特定し、それらの処置を実施すべきです。そうすれば、プロジェクトが軌道を外れず、成果物が最新のスコープ定義書の要件を満たす可能性を高めることができます。変更管理プロセスを実施すれば、この問題は構造化された方法で正式に処理され、是正されることになります。
その他の選択肢は誤りです。
次回のミーティングで直近の成果物について話し合うだけでは、この事例では不十分でしょう。旧版のスコープ定義書を使用したことによって多数のエラーが発生しているので、より正式な変更管理プロセスを通じてこの問題を是正する必要があります。
しかるべき変更管理プロセスを経ずにプロジェクト文書登録簿を更新すれば、問題は適切に処理されない可能性があります。プロジェクト文書登録簿の更新は、変更管理プロセスの一要素にすぎません。
最新のスコープ定義書をチームと共有するのは、問題が適切に評価・是正された後で変更管理プロセスの一環として行うべきことです。正式なプロセスを通じて根本原因に対処することなく文書を共有するだけでは、十分とは言えないでしょう。
理由
このケースでは、チームが「古いスコープ定義書」を使っていた結果、成果物に誤りが発生しました。
つまり「成果物が現在の正式なスコープと一致していない」という**スコープ逸脱(Scope Deviation)**が発生しています。
PMPの原則では、
✅ スコープ逸脱が発生したら、まず**正式な変更管理プロセス(Perform Integrated Change Control)**を適用する。
これは、次の3つの観点で重要です:
- 正式なスコープを明確にするため
どのバージョンが「承認済みの最新スコープ」なのかを確認し、差異を修正する必要があります。
これを行うのが変更管理プロセスの一部です。 - 影響評価のため
誤って進められた作業がスケジュール・コスト・品質に与える影響を評価し、
必要なら修正要求(Change Request)として承認を得る必要があります。 - 再発防止のため
変更管理手順を厳格に実施することで、今後「非承認バージョンの使用」を防げます。
❌ 他の選択肢の誤りの理由
「最新のスコープ定義書をチームと共有する。」
→ これは応急処置としては正しい行動に見えますが、
PMPの原則的には「問題発生後に正しい手順を踏んでいない」。
正式なスコープ変更や承認プロセスを経ないまま文書を更新・共有することは、
統合変更管理プロセスの欠如となり、ガバナンス上のリスクを残します。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験で「古い文書を使用」「誤ったスコープで作業」「承認前の仕様で作業」などが出たら、
次のように判断すると正答を導きやすいです👇
| 状況 | 対応すべき行動 |
|---|---|
| まだミスは起きていない(共有ミス) | 最新版の共有・構成管理の強化 |
| ミスが起きて成果物に影響が出ている | 変更管理プロセスの実施(影響評価と是正) |
この問題ではすでに「多数の間違いが発生」しており、
単なる情報共有の段階を超えています。
したがって、「変更管理プロセス」が正しいステップとなります。
✅ まとめ
- 正答:変更管理プロセスを実施する。
- 理由:スコープ逸脱により成果物が影響を受けており、正式な変更承認と影響評価が必要。
- 誤答理由:「最新スコープの共有」は対症療法であり、正式プロセスを経ていない。
- ワンポイント:
💡「間違いが出た」=統合変更管理を起動。
“修正”ではなく、“是正+正式承認”がPMの責任。
フルレングス試験2 (日本語) 93

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