→プロジェクト・チームとステークホルダー
チームが作業を行い、ステークホルダーがその影響を受けることになるので、共通ビジョン策定はこのメンバーで行います。プロジェクト・マネジャーは合意を得るために、ステークホルダー間の対立や異なる目的を調整します。具体的には、プロジェクトにおけるチームの意思決定や行動をステークホルダーが支持できるようにします。
プロジェクトの立ち上げ時にステークホルダーを巻き込んで共通の成功基準を持つことで成果物の受け入れもスムーズになる可能性があります。
理由
プロジェクトにおける共通ビジョン(Shared Vision)とは、
「なぜこのプロジェクトを行うのか」「どんな価値を実現するのか」という共通の目的意識を、
すべての関係者が理解・共有している状態を指します。
そのため、ビジョン策定の段階では:
- **プロジェクトを実行する側(プロジェクト・チーム)**と、
- プロジェクトの影響を受ける側・期待を持つ人々(ステークホルダー)
の双方が関与する必要があります。
つまり、**「プロジェクト・チームとステークホルダー」**が最も包括的で正しい組み合わせです。
これはPMBOK第7版の「ステークホルダー・エンゲージメント原則」や、
アジャイルプラクティスの「共同創造(co-creation)」の考え方にも一致します。
✅ 共通ビジョン = Deliverする側+価値を求める側 が共に作るもの。
❌ 他の選択肢の誤りの理由
「クライアントとデリバリー・チーム」
→ 一見よさそうですが、「クライアント」はステークホルダーの一部に過ぎません。
スポンサーやユーザー、社内管理者など他の重要ステークホルダーが除外されています。
関係者の幅が狭すぎる点で不適切です。
「デリバリー・チームとプロジェクト・スポンサー」
→ スポンサーは重要な意思決定者ですが、ユーザーや他のステークホルダーが含まれていません。
また、スポンサーとチームだけでは“合意形成”になりにくい(他の利害関係者が反発する可能性あり)。
「プロジェクト・オーナーとクライアント」
→ どちらもビジネス側の立場であり、「実際に価値を提供するチーム」が含まれていません。
ビジョン共有には「実行側(チーム)」の視点が欠かせません。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験で「共通ビジョン」「合意形成」「エンゲージメント」などが出たときは、
次の原則を思い出すと正答を選びやすいです👇
💡「ビジョンの共有」は、上から与えるものではなく、関係者全員で共創するもの。
具体的には:
- PMはファシリテーターとして関係者の声を集める。
- チームは実現可能性の観点から意見を出す。
- ステークホルダーは期待値と価値の観点から意見を出す。
このバランスで初めて「現実的で共有されたビジョン」が生まれます。
✅ まとめ
- 正答:プロジェクト・チームとステークホルダー
- 理由:共通ビジョンは実行側(チーム)と利害関係者(ステークホルダー)の双方が関与して初めて成立する。
- 誤答理由:他の選択肢はいずれも関与者の範囲が狭く、真の合意形成につながらない。
- ワンポイント:
💡「共通ビジョン=Deliverする側+受け取る側の協働成果」。
PMは“橋渡し役”であり、“上意下達の指示者”ではない。
フルレングス試験2 (日本語) 91

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