ある組織は、プロジェクトの開発効率を上げるためにハイブリッド・プロジェクトの経験があるプロジェクト・マネジャーを採用しました。この組織では現在、ウォーターフォール・アプローチに従いすべての作業を完了してから品質テストを行っています。プロジェクト・マネジャーは、この組織のプロセス改善として何から着手すべきでしょうか?「プロジェクトマネジメント・オフィス(PMO)と協力してプロジェクトのプロセス改善案を策定する。」 「チームと協力してさまざまな依存関係や現行プロセスの設置理由を理解する。」

→チームと協力してさまざまな依存関係や現行プロセスの設置理由を理解する。

プロセスの改善提案をする前に、多くのしがらみや現行のプロセスの根拠を把握すべきです。安易に現状否定をしても思わぬ副作用が出て改悪になる場合もあります。

その他の選択肢は誤りです。むやみにアジャイル・アプローチを導入したり、品質マネジメントを誰かに任せても改善見込みはありません。PMOチームとの協力は有効ですが、まずは現状プロセスの無駄を理解してから改善案を考えるべきです。

理由

この組織は、まだウォーターフォール型の文化や慣習が根付いている状況です。
新しく採用されたPMは、ハイブリッド・アプローチの経験を持っていますが、
すぐに新しいプロセスを導入しようとするのではなく、まずは現行プロセスの背景を理解し、改善のための土台を築くことが重要です。

PMBOKでは、組織の成熟度やプロセス文化を理解することを「オーガニザショナル・プロセス・アセット(OPA)の理解」として強調しています。
チームと協力して、

  • なぜウォーターフォールの手順が採用されているのか
  • どの部分がボトルネックになっているのか
  • 各フェーズの依存関係がどのように影響しているのか
    を理解することで、後のプロセス改善やハイブリッド導入を組織に受け入れられる形で設計できるようになります。

他の選択肢が誤っている理由

  • 「プロジェクトマネジメント・オフィス(PMO)と協力してプロジェクトのプロセス改善案を策定する」:
    改善策の策定自体はPMOと協働で行うことが望ましいですが、
    現場の実態や背景を理解する前に改善案を作るのは順序が逆です。
    チームの文化や現状を無視した改善は、抵抗を生みやすく、実行されにくいというリスクがあります。
    まずはチーム理解 → その上でPMOとの協働、という流れが正しい手順です。

ワンポイントアドバイス

PMP試験では、「まず何をすべきか」という設問で重要なのは、段階的なアプローチと関係構築です。
特にハイブリッド導入のように組織変革を伴う場面では、

  1. 現状を理解する(観察・傾聴・関係構築)
  2. 改善の方向性を検討する(分析・提案)
  3. PMOなどと連携して実行計画を立てる
    という順序で進めるのが、最も成功しやすいアプローチです。

まとめ:

ハイブリッド型導入の第一歩は「変革」ではなく「理解」。
チームと協力して現行プロセスの背景と依存関係を理解することが、
その後の効果的な改善と信頼構築につながります。

ミニ試験15(日本語)9

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