★プロジェクトが折り返し地点に差しかかった頃、ある外部要員が突然残りのプロジェクト期間全体で利用できなくなりました。プロジェクト・マネジャーは、この問題によりプロジェクトを予定通りに完了できない恐れがあると判断しました。「ステークホルダーを巻き込んで当該の外部要員に代わる適格な人材を探す。」 「内部要員に必要なスキル・トレーニングを実施して未完了のタスクにアサインする。」 「新たな完了日と予算超過額を算出し変更管理委員会(CCB)に提出する。」 「資源マネジメント計画書と課題ログを更新しこの役割に必要なスキル情報を記述する。」

→ステークホルダーを巻き込んで当該の外部要員に代わる適格な人材を探す。

最初のステップとして最も適切なのは、ステークホルダーを巻き込んで当該の外部要員に代わる適格な人材を探すことです。ステークホルダーが適格な交代要員を推薦してくれたり、新たな要員を雇う資金を提供してくれるかもしれません。交代要員がすぐ見付かれば、プロジェクトを予定通りに予算内で続行できる可能性があります。

交代要員がすぐに見付からなかった場合は、その他の選択肢を検討する必要があるかもしれません。ただし、これらはプロジェクトのスケジュールや予算に悪影響を及ぼす可能性があるので最後の手段と考えるべきです。

理由

この状況は、重要な外部リソースが突然利用できなくなったという、プロジェクト遂行に直接影響する重大な課題(issue)です。
PMBOKの考え方では、こうした突発的な人的リソース損失は、**「即時対応が必要な課題管理の領域」**に属します。

プロジェクト・マネジャーの最優先行動は、
ステークホルダー(外部ベンダー、人事部門、スポンサーなど)を巻き込み、代替リソースを確保するための調整を行うことです。

これは、プロジェクトが「予定通り完了できない恐れがある」という明確なリスクが顕在化しているため、
「内部で調整する」よりもまず「外部との交渉・調整」を優先するのが正しい順序です。
リソース調達や契約関連の変更には、通常ステークホルダーの関与が必要だからです。


他の選択肢が誤っている理由

  • 「内部要員に必要なスキル・トレーニングを実施して未完了のタスクにアサインする」:
    一見合理的ですが、トレーニングには時間がかかるため、
    「予定通り完了できない恐れがある」現時点では即効性がありません。
    代替リソースの確保が難しい場合の**二次的対応策(代替案B)**として考えるべきです。
  • 「新たな完了日と予算超過額を算出し変更管理委員会(CCB)に提出する」:
    まだ対応策(代替リソース確保など)を検討していない段階でスケジュールやコストを変更するのは時期尚早です。
    まずは実行可能な対応策を模索してから、必要であれば正式な変更要求を行います。
  • 「資源マネジメント計画書と課題ログを更新しこの役割に必要なスキル情報を記述する」:
    これも必要なステップですが、「まず何をすべきか」という観点では後のフォローアップ作業です。
    優先すべきは「問題解決のためのアクション(代替リソース確保)」であり、
    ドキュメント更新は対応が進んだ後の整理作業
    にあたります。

ワンポイントアドバイス

PMP試験では、「まず何をすべきか」という質問で最も重要なのは、
問題の影響を最小限にするために即時に効果のある行動を選ぶことです。

特にリソース関連の問題では以下の順序を意識しましょう:

  1. 影響を確認し、ステークホルダーと連携して代替策を検討する。
  2. 代替リソース確保などの実行的な対策を講じる。
  3. その後に計画書やログを更新し、必要であれば変更要求を提出する。

まとめ:

まずは「ステークホルダーを巻き込み、代替リソースを確保する」。
計画の更新や変更要求はその後。
PMPでは「即時対応」と「公式プロセス」を混同せず、実務的な優先順位を見極めるのがポイントです。

ミニ試験15(日本語)11

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