→プロジェクト・スポンサー
プロジェクト・スポンサーは、プロジェクトの成功責任を負う経営幹部です。プロジェクトを組織の戦略的ゴールに整合させ、期待されるビジネス価値をプロジェクトが提供できるようにする責任があります。
その他の選択肢は誤りです。プロジェクト・マネジャーは、プロジェクトの実行責任を負います。ソリューション・アーキテクトは、ソリューションの設計、実装責任を負います。ステアリング・コミィティは、プロジェクトを監督指導するステークホルダーの集まりです。
理由(なぜこの選択肢が正しいのか)
PMBOK(第7版)および**ベネフィット・マネジメント(Benefits Realization Management:BRM)**の考え方によると、
組織への価値提供の最終的な責任を負うのはプロジェクト・スポンサーです。
プロジェクト・スポンサーは、
- プロジェクトの**ビジネスケース(Business Case)**を承認し、
- 投資の正当性を保証し、
- ベネフィットが実際に実現されることを最終的に確認・承認する立場にあります。
一方、プロジェクト・マネジャーは「成果物を予定どおりに提供する」責任を負いますが、
ベネフィット(=その成果物が組織にもたらす価値)を実現する責任までは負いません。
PMはベネフィット実現計画書(Benefits Realization Plan)を作成し、
スポンサーとともに価値の追跡を支援しますが、最終的な責任(Accountable)はスポンサーにあります。
その他の選択肢が誤りである理由
❌ 「プロジェクト・マネジャー」
PMは、プロジェクトの成果物をスコープ・スケジュール・コスト内で提供する責任(Responsible)を持ちます。
しかし、成果物がもたらすビジネス価値(ベネフィット)の最終実現責任は持ちません。
PMの役割は、スポンサーがその価値を得られるようサポートと管理を行うことです。
❌ 「ステアリング・コミィティ」
ステアリング・コミィティ(Steering Committee)は、
プロジェクト全体を監督・支援・意思決定するための組織であり、
個別プロジェクトの価値実現に対する最終責任者ではありません。
彼らはスポンサーと協力し、ガバナンス面で助言や承認を行いますが、
実際のビジネス価値実現責任はスポンサーに委ねられます。
ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「誰が最終責任を負うか(Accountable)」という問いが出たら、
「ビジネス的成果(ベネフィット)」→スポンサー、
「プロジェクトの成果物」→プロジェクト・マネジャー
という区別で考えるのが鉄則です。
RACIの観点では次のように整理できます:
- Responsible(実行責任):プロジェクト・マネジャー
- Accountable(最終責任):プロジェクト・スポンサー
- Consulted(助言・協力):ステアリング・コミィティ
- Informed(報告を受ける):ステークホルダー、経営陣など
まとめ
- 正解: プロジェクト・スポンサー
- 理由: ベネフィット(価値実現)の最終責任を負うのはスポンサーの役割。
- 誤答:
- プロジェクト・マネジャー:成果物提供責任止まり。
- ステアリング・コミィティ:監督・助言のみで実行責任なし。
🟩 ワンポイント:
「プロジェクトの成果物」=PMの責任、
「成果物がもたらす価値」=スポンサーの責任。
PMP試験ではこの区別を常に意識すること。
ミニ試験12(日本語)14

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