プロジェクト・マネジャーは、プロジェクトの進捗が思わしくなく成果物の作成が遅れていることに気づきました。プロジェクト・マネジャーがプロジェクトの進め方に関する意思決定を行う際に踏むべき最初のステップはどれでしょうか?「ゴールを設定する。」「問題を特定する。」

→問題を特定する。

問題を明確に定義することで、解決策のブレインストーミングや案の評価ができるようになります。問題やその原因を理解せずに解決案を決めることはできません。

その他の選択肢はいずれも問題特定後に実施することです。

理由(なぜこの選択肢が正しいのか)

プロジェクトの進め方に関して意思決定を行う際、
最初にやるべきことは、現状の課題を明確に特定することです。

PMBOKの「意思決定プロセス(Decision-Making Process)」や「問題解決プロセス(Problem-Solving Model)」では、
最初のステップは常に 「問題を特定・定義する(Define the Problem)」 です。

この段階で原因を正確に把握しないままゴール設定や対策を立てると、
根本的な解決にはつながらず、対症療法的な対応になってしまいます。

したがって、プロジェクト進捗の遅れという事象に直面した際、
PMはまず次のような観点から「問題を特定」すべきです:

  • 遅延の原因は何か(リソース不足、スコープ増加、外部依存、品質問題など)
  • どのタスク・成果物が影響を受けているか
  • 発生要因は一時的なものか、構造的なものか

これを明確にして初めて、適切な目標設定や改善策の選定が可能になります。


その他の選択肢が誤りである理由

❌ 「ゴールを設定する。」

ゴール設定(Set Goals)は、問題を特定・分析した後の段階です。
問題の内容や原因を理解せずにゴールを設定しても、
そのゴールは現実的でなかったり、根本的課題に対応できなかったりするおそれがあります。

PMBOKでは、意思決定・問題解決の典型的な流れを以下のように示しています:

  1. 問題を特定する(Define the Problem)
  2. 原因を分析する(Analyze the Cause)
  3. 代替案を立案する(Identify Solutions)
  4. 最適案を選択する(Select Solution)
  5. 行動し、結果を評価する(Implement and Evaluate)

つまり、「ゴールを設定する」はステップ1ではなく、ステップ3〜4以降の活動に位置づけられます。


ワンポイントアドバイス

PMP試験では、「まず何をすべきか」という設問は、
**“考える前に動く”のではなく、“理解してから動く”**を選ぶのが基本です。

特に、次のようなキーワードが出たときは要注意:

  • 「遅れている」「問題が発生した」→まず「特定・分析」
  • 「改善したい」「対策したい」→その前に「原因の明確化」

まとめ

  • 正解: 問題を特定する。
  • 理由: 意思決定の出発点は、現状の課題・根本原因の明確化。
  • 誤答: ゴール設定は、問題を把握した後に行う行動。

🟩 ワンポイント:

PMP試験では、「まず何をするか?」=問題を特定し、状況を理解すること。
解決策や目標設定は「次のステップ」です。

ミニ試験12(日本語)15

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