→メンバー全員がアイデアを出して合意できるようにチームをコーチングする。
チーム自身で問題を解決できるように、サーバント・リーダーとしてコーチングを行います。これにより、全員が当事者意識を持って意見を述べ、すべての意見を尊重し多様な観点を取り込んだ意思決定ができるようになります。
その他の選択肢は誤りです。
発言を抑制するのは、敬意を欠き、チームの士気や信頼を下げる行為です。プロジェクト・マネジャーは、経験に関わらずメンバー全員の意見を尊重すべきです。
プロジェクト・マネジャーは、ファシリテートするのではなく、チーム自身が会議を運営し自己組織化できるように、チームに意思決定機会を与え、チームの自律性を高めるべきです。
理由(なぜその選択肢が正しいのか)
この問題の本質は、チームの自律性(self-organization)と意思決定の健全性にあります。
アジャイルチームにおいては、特定のメンバーが意思決定を独占すると、他のメンバーの関与や主体性が下がり、結果的にチーム全体の創造性・多様性が失われることになります。
PM(またはスクラムマスター)の役割は、こうした状況を是正するために、
チームが自分たちでバランスの取れた意思決定を行えるように支援することです。
単に会議を回す(ファシリテートする)だけではなく、
- 意思決定のあり方をチームで見直す
- 全員がアイデアを出し合い、合意形成のプロセスを学ぶ
といった「チームの内面的成長」を促すことが求められます。
PMBOKやアジャイル実務ガイドでも、チームの成熟を高めるための手段として「コーチング(Coaching)」が明確に挙げられています。
特に、高パフォーマンスチームを形成するためには、
**“チーム自身が問題に気づき、主体的に改善できる状態を作る”**ことがリーダーの仕事とされています。
その他の選択肢が誤りである理由
「メンバー全員がチームの決定に参加するように会議をファシリテートする。」
→ ファシリテーションは重要なスキルですが、これは一時的な支援手段にとどまります。
この問題の根本は「意思決定の偏り」というチーム文化の問題であり、
単に会議の進行を工夫するだけでは本質的な変化は生まれません。
アジャイルでは、PMがファシリテーターとして場を整えるよりも、
チーム自身が「全員で意思決定する文化」を身につけるようにコーチングするほうが、持続的な改善につながります。
ワンポイントアドバイス
PMP試験では、似た選択肢が出たときに次の原則で判断すると正解にたどり着きやすいです:
- 短期的・手続き的支援(ファシリテーション)よりも、長期的・自立促進的支援(コーチング)を選ぶ。
- PMが直接介入して調整するより、チームが自ら改善できるよう促す選択肢を優先する。
したがって、今回は:
👉 「メンバー全員がアイデアを出して合意できるようにチームをコーチングする。」
が正解です。
ミニ試験6(日本語)9

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