→機能部門マネジャーと話をして当該メンバーの復帰を依頼する。
プロジェクト・マネジャーは、プロジェクトにおけるメンバーの重要性とメンバー離脱の影響について機能部門マネジャーに説明します。そして両者のニーズを満たす解決策を探るために協力すべきです。
その他の選択肢は誤りです。経営陣に報告する前に当事者同士で話をすべきです。代替メンバーを探してもすぐに見つかるとは限りません。プロジェクトへの影響を評価する前に、まずは機能部門マネジャーと話をするべきです。
理由(なぜこの選択肢が正しいのか)
PMBOKにおけるマトリックス型組織(特に弱/平衡マトリックス)では、
チームメンバーの所属は機能部門マネジャー(Functional Manager)であり、
プロジェクト・マネジャーはそのリソース利用権を一時的に借りている立場です。
つまり、このケースは「機能部門マネジャーが正式な権限を持っており、PMは直接の管理権限を持たない」構造です。
したがって、まずやるべきことは正式な権限者である機能部門マネジャーと協議し、解決策を交渉することです。
特に問題文の状況では:
- プロジェクトが重要な局面にあり、すぐに代替対応が必要
- 無断でリソースが引き抜かれた(組織的な手続きの逸脱)
という「緊急性」と「調整の必要性」が強調されています。
このため、PMはまず直接対話を通じて早期復帰を依頼する行動を取るのが自然です。
リソース確保と関係調整が最優先であり、影響評価はその後に行えば十分です。
🚫 その他の選択肢が誤りである理由
「プロジェクトへの影響を評価してから機能部門マネジャーとの会議を設定する。」
→ 一見、論理的に見えますが、「まず何をすべきか」という観点では遅すぎます。
実行フェーズの重要局面でメンバーを失うのは即時対応が必要なリスクであり、
PMが最初に行うべきは**リソースの確保(交渉)**です。
影響評価は重要ですが、
PMが自らの権限で人員を戻せない以上、まずは機能部門マネジャーとの調整を優先しないとプロジェクトの進行が止まってしまいます。
💡 ワンポイントアドバイス
このタイプの問題では、次の原則を覚えておくと役立ちます。
- 緊急事態では「影響評価」より「リソースの確保・安定化」が先。
- マトリックス組織では、まず関係者(機能マネジャー)との交渉が最優先。
- その後に「影響評価」や「再計画」などのプロセスを実施する。
PMP試験では、「PMとして冷静に考えるとどちらも必要だが、“まず”どちらをすべきか」という意図で出題されることが多いです。
✅ まとめ
この問題では、
- 状況:重要局面かつ無断離脱 → 緊急対応が必要
- 組織:マトリックス型 → リソースの権限は機能マネジャー側
したがって、PMがまず取るべき行動は:
👉 「機能部門マネジャーと話をして当該メンバーの復帰を依頼する。」
そしてその後、影響を評価し、必要に応じて代替計画を立てるのが適切な次のステップです。
ミニ試験6(日本語)4

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