→責任分担マトリックス(RAM)
RAMを見て当該メンバーの担当作業を確認した上で、機能部門マネジャーと懸念について話し合います。プロジェクト・マネジャーは、プロジェクトでのタスクと当該メンバーの重要性を説明する一方で、機能部門マネジャーが重要だと考えているタスクについても確認し、どちらも完了するために両者がどのように協力できるのか話し合うべきです。
その他の選択肢は誤りです。WBSはプロジェクト全体の作業リストです。組織図は、組織のプロジェクトの体制を示したものです。資源マネジメント計画書は、プロジェクトで利用する資源とその調達方法を示したものでRAMはその一部です。
理由(なぜこの選択肢が正しいのか)
RAM(Responsibility Assignment Matrix)は、
「誰がどの作業に対してどのような責任を持つか」を明確にしたマトリックス表です(代表例はRACIチャート)。
この問題では、機能部門マネジャーがチームメンバーを別の業務に使いたいという状況。
つまりPMは、まずそのメンバーが今のプロジェクト内でどんな責任を負っているのかを明確に把握する必要があります。
ここで重要なのは、「離脱が妥当かどうかを判断する前に、現在の責任範囲を確認すること」です。
PMはRAMを見て、
- そのメンバーがどのWBS要素にアサインされているのか
- 責任の重さ(責任者・支援・協力者など)
- 他の人で代替可能かどうか
を確認することで、離脱による影響の大きさを把握できます。
この「影響の特定」を行うために最初に見るべき資料がRAMなのです。
🚫 その他の選択肢が誤りである理由
資源マネジメント計画書
→ チーム編成方針や取得・解放のプロセスは書かれていますが、個々のメンバーが今どの作業に責任を持っているかまでは示されていません。
「プロセスを確認する」には有効ですが、この問題文では「具体的に誰が何を担当しているか」をチェックすることが求められています。
ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー(WBS)
→ どの作業があるか(スコープ)は分かりますが、誰が担当しているかは分かりません。
責任の割り当てはRAMで管理されます。
組織図
→ 上司・部下や報告ラインは分かりますが、どのタスクを担当しているかは不明です。
組織図を見てもメンバー離脱の妥当性は判断できません。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「まず何をチェックすべきか」と問われたら、
- 具体的な担当・役割 → RAM(RACI)
- 全体的な方針・手続き → 資源マネジメント計画書
と切り分けるのがコツです。
この問題は、「プロジェクトの誰がどの作業に責任を持っているか」を確認してから、
機能部門マネジャーと交渉する流れが適切と判断されるため、
👉 「責任分担マトリックス(RAM)」 が正解となります。
✅ まとめ
- 目的:そのメンバーが離脱してよいかを判断するため、現行の担当責任を確認する
- 参照すべき文書:責任分担マトリックス(RAM)
- 次の行動:責任範囲を把握した上で、機能部門マネジャーと調整を行う
👉 よって正解は:「責任分担マトリックス(RAM)」
ミニ試験6(日本語)5

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