★プロジェクト・マネジャーは、複雑なシステム改善プロジェクトを担当しています。統合フェーズであるコンポーネントを更新したところ、全部署が在庫データの参照に使っているコンポーネントが使えなくなりました。PMはまず何をすべきでしょうか?「課題ログを更新して問題の最終的な解決策を記録する。」「リスク・マネジメント計画書の戦略を確認して問題に対処する。」

→リスク・マネジメント計画書の戦略を確認して問題に対処する。

リスク・マネジメント計画書には、潜在的なリスクとその対応を記載します。重要な機能が停止した場合の対応について、事前に決めた方法があればそれに従うべきです。

その他の選択肢は有効とは言えません。運用計画は、運用方法を記述するものなので移行時の障害対応の参考にはならないでしょう。コミュニケーション・マネジメント計画書に沿った報告も大事ですが、緊急時に最初にやるべきことではありません。課題ログへの最終的な解決策の記録は、問題解決後に行うことです。

理由(正答の根拠)

このケースで発生しているのは「リスクではなく、実際に起こってしまった問題(=課題)」です。しかし、似たような事象に対する対応方針はリスク・マネジメント計画書(特にリスク対応戦略)に定義されている可能性があります。

PMPの原則では、突発的な障害や不具合などの事象が発生した際、まず行うべきは「原因と影響を把握し、既存の計画や手順の中でどう対応すべきかを確認する」ことです。
つまり、リスク対応計画を確認し、再発防止や被害最小化のための戦略を適用できるかを検討するのが第一ステップになります。

ここで「課題ログ(Issue Log)」に記録することももちろん必要ですが、それは問題を把握した後の記録・管理の段階であり、最初の行動ではありません。


❌ 他の選択肢が誤りの理由

「課題ログを更新して問題の最終的な解決策を記録する」は、順序が誤っています。
課題ログは、問題が発生した際に「記録し、追跡し、対応を計画する」ためのツールであり、最終的な解決策を記録するのは問題が解決した後です。
この段階ではまだ対応策が確定しておらず、まず確認すべきは「どのように対応すべきか」という方針です。
したがって、初動としては「記録」よりも「対応方針の確認」が優先されます。


📝 ワンポイントアドバイス

PMP試験では、「まず何をすべきか?」という表現が出た場合、慌ててアクションを取る前に、計画書や方針を確認する行動が正解になることが多いです。
特に本件のような「予測型プロジェクト」では、すべての対応手順(リスク対応、品質対応、インシデント対応など)は事前に計画化されています。
したがって、まずはその計画(Plan)に従うことが重要です。


🔍 まとめ

  • 最初にやるべきこと: リスク・マネジメント計画書を確認して、どの対応戦略を適用すべきか判断する。
  • その後にやること: 対応の内容を課題ログに記録し、影響範囲を評価して、関係者に共有する。

この問題の本質は、「記録ではなく、計画に基づいた対応を優先する」というプロジェクトマネジメントの基本原則です。

ミニ試験5 (日本語) 10

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