→材料変更の実現可能性と影響を評価するための実証実験の計画をプロジェクト・スポンサーに示す。
予測型プロジェクトでは、実証実験により意思決定に必要な情報を得る場合があります。実証実験とは、案の実現可能性をテストするための実験です。実験結果に基づき、プロジェクトの変更を調整します。
その他の選択肢は適切な対応ではありません。
影響を評価することなく材料の変更を認めれば、思わぬ別の問題を引き起こしかねません。
変更を拒否するのもまた環境問題を放置することになり現実的ではありません。
変更要求を提出するには、まず材料変更による影響を評価する必要があります。
理由(正答の根拠)
この設問は「予測型プロジェクトの実行中」という前提が重要です。つまり、すでに計画された内容に従って作業が進行しており、変更は慎重に扱う段階です。
機能部門マネジャーからの要望(材料変更)は、品質面・コスト・スケジュール・環境影響など多面的な影響を持つ可能性があり、軽率に進めることはできません。
プロジェクト・マネジャーがまずすべきことは、**「変更を実施すべきかどうかを判断するための事実を整理し、スポンサーに提示する」**ことです。
PMPの考え方では、変更要求が出た際には、いきなり承認・却下を求めるのではなく、
- 実現可能性(Feasibility)
- 影響範囲(Impact)
を適切に評価するための準備(たとえば実証実験の計画など)を行い、そのうえでスポンサーや変更管理ボードに情報を提供します。
これにより、スポンサーが合理的な判断を下せるよう支援するのが、プロジェクト・マネジャーの役割です。
❌ 他の選択肢が誤りの理由
「所定の変更管理プロセスを通じて正式な変更要求を提出するよう機能部門マネジャーに伝える」という選択肢は、一般論としては正しい手順に見えます。
しかしこのケースでは、機能部門マネジャーは「材料変更の必要性に気づいた段階」であり、まだ十分な根拠データや影響分析がない状態です。
この段階で変更要求書を提出しても、承認判断に必要な情報が不足しており、形式的な手続きだけが先行する結果になります。
したがって、まずはプロジェクト・マネジャーが実現可能性・影響度を確認できる材料を整えることが先です。
📝 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、状況に応じた「順序の正しさ」を問う問題が多く出ます。
変更要求が出た際の一般的な流れは以下のようになります。
- 変更の必要性を認識する(今回のケース)
- 実現可能性・影響範囲を予備的に評価する(実証実験など)
- 評価結果をスポンサーなどに示し、正式な変更要求を提出
- 承認後に計画変更・実施
したがって、この問題では、変更管理プロセスに乗せる前に、変更の妥当性を確認する準備を行うことが最優先です。
スポンサーは判断のためにデータを求めており、それを整えることがプロジェクト・マネジャーの第一の対応になります。
つまり、この問題の本質は
「形式的なプロセスよりも、まずは意思決定に必要な情報を整えることが重要」
という点です。
単なる変更要求の受け渡しではなく、判断材料を提供できるマネジャーとしての積極的対応が問われています。
ミニ試験5 (日本語) 9

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