ステークホルダーとの会議でプロジェクトの成果物の品質に関する懸念が複数挙がり、顧客はこれを重く受け止め、今後一切の成果物を承認しないことを決めました。「会議メモを参考にプロジェクト・チームと成果物の改善に取り組む。」 「品質問題への対処とプロジェクトの進め方を決めるためにステークホルダーと面談する。」 「提起された懸念を文書化して変更管理委員会(CCB)に提出し、今後の対応について指導を仰ぐ。」

→品質問題への対処とプロジェクトの進め方を決めるためにステークホルダーと面談する。

顧客の懸念に対処してプロジェクトを軌道修正します。

その他の選択肢は最適とは言えません。プロジェクトを打ち切る前に、ステークホルダーと協力して問題解決を試みるべきです。成果物の改善に取り組む前に、ステークホルダーに会って期待や懸念を理解すべきです。変更管理委員会へのエスカレーションもステークホルダーと問題の対応計画を立てた後に行うべきことです。

理由

この問題では、次のような深刻な状況が描かれています。

  • 成果物の品質に関する懸念が複数挙がった
  • 顧客が「今後一切の成果物を承認しない」と決めた

つまり、信頼関係が損なわれ、プロジェクト継続自体が危機的な状態にあります。
このような場合に最も優先すべきは、
コミュニケーションによって関係を修復し、共通理解と合意形成を図ることです。

プロジェクト・マネジャーは、まずステークホルダー(特に顧客)と直接面談し、

  • 顧客がどの点を問題視しているのかを明確化
  • 品質への期待値を再確認
  • 今後の進め方(是正措置・承認プロセス)を協議

することで、プロジェクトの方向性を立て直す必要があります。


❌ 他の選択肢が誤りの理由

「会議メモを参考にプロジェクト・チームと成果物の改善に取り組む。」
→ チーム内で改善を進めても、顧客が承認拒否している時点で対話の前提が失われています。
問題の核心は「品質」ではなく「信頼・合意の崩壊」なので、
まずは関係者間のコミュニケーションを再構築する必要があります。

「提起された懸念を文書化して変更管理委員会(CCB)に提出し、今後の対応について指導を仰ぐ。」
→ CCB(変更管理委員会)はスコープや計画の変更承認を扱う組織であり、
品質問題や顧客との信頼問題を直接解決する場ではありません。
ここで必要なのは変更承認ではなく、**関係者との理解調整(Stakeholder Engagement)**です。


💡 ワンポイントアドバイス

PMP試験では、「品質問題」よりも「ステークホルダーとの信頼関係が崩れた」ときは、
技術的対応よりも コミュニケーションによる関係修復・合意再形成 を優先する選択が正解になります。

判断のコツ👇

状況最優先すべき行動
品質や技術上の課題があるが信頼関係は保たれているチームと改善策を検討
顧客が不満・拒否・対立を示しているステークホルダーとの対話・関係再構築
契約・方針変更が必要CCBなどの正式承認プロセスへ

したがって、今回のように「顧客が全承認を拒否する」という深刻な局面では、
まずステークホルダーと面談し、品質問題への対処と今後の進め方を協議する
のが最も適切な対応です。

ミニ試験5 (日本語)3

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