★PMは、顧客と定額契約を結び、新しいモバイル・アプリを開発することになりました。契約範囲は明確に定義されていて、顧客はプロジェクト計画を承認済みです。しかし、チームはPJ中にいくつかの技術的な課題に直面しました。これらの課題を解決するには、追加の時間と人員が必要です。以下のうち、講じるべき最も適切な方策はどれでしょうか?「プロジェクトを予定通りに続行し当初の予算とスケジュール内で課題解決を試みる。」 「顧客に報告し、予算増額とスケジュール延長の発注変更をしてもらう。」

→顧客に報告し、予算増額とスケジュール延長の発注変更をしてもらう。

顧客になるべく早く現状報告をすることが大事です。これにより課題の影響を最小限に抑えることができます。課題解決に必要な追加の予算や時間を現実的に見積もることも大事です。
その他の選択肢は誤りです。
契約の打ち切りは、顧客との関係が破綻し、新規顧客の受注にも大きな打撃を与えるため、最後の手段とすべきです。
プロジェクトを予定通りに続行するのは危険です。課題を解決できなければ、予算超過やスケジュール遅延は免れず、顧客との関係も悪化します。
品質を犠牲にすれば、後にさらに大きな問題を生む可能性があります。

理由

この問題のキーワードは:

  • 定額契約(Fixed-Price Contract)
  • 契約範囲は明確に定義済み
  • 追加の時間と人員が必要な技術的課題が発生

という3点です。

定額契約では、契約で明確に定められたスコープ(範囲)・コスト・スケジュールに基づいてプロジェクトを実行するのが基本です。
もしその範囲を超える要素(技術的課題の追加対応など)が発生した場合、
プロジェクト・マネジャーが勝手に対応を進めることは契約違反になりかねません。

したがって、正しい対応は:

  1. 発生した技術的課題を文書化し、影響(スケジュール・コスト)を分析する
  2. 顧客に正式に報告する
  3. 追加の対応が必要であることを明確に説明し、**契約変更(発注変更=Change Order)**を依頼する

これがPMBOKにおける**統合変更管理(Perform Integrated Change Control)**の正しい実践です。


❌ 他の選択肢が誤りの理由

「プロジェクトを予定通りに続行し、当初の予算とスケジュール内で課題解決を試みる。」
→ 一見責任感のある選択に見えますが、これは危険です。
定額契約では、契約範囲外の作業をプロジェクト側の判断で進めると、コスト超過や損失の原因になります。
また、顧客との信頼関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。


💡 ワンポイントアドバイス

PMP試験で「定額契約(Fixed-Price Contract)」というキーワードが出たら、以下の点を必ず意識しましょう👇

状況正しい対応
契約範囲内の問題プロジェクト側の責任で対処(リスク管理)
契約範囲外の変更や追加作業顧客承認を得て正式な変更依頼(Change Request)を提出

したがってこのケースでは、
技術的課題の解決に追加コストと期間が必要である以上、
「顧客に報告し、発注変更(Change Order)を依頼する」
が最も適切な行動です。

基本的には、まずはチーム内で解決を試みる。と理解しています。 この問題の場合はこの原則には則らないってことですか?

ChatGPT:

とても良い質問です!👏
おっしゃる「まずはチーム内で解決を試みる」という原則は、確かに PMPでも実務でも基本中の基本 です。
ただし、この問題のように 契約(特に定額契約) が関係するケースでは、
その原則が「一歩引いて適用される」例外的な状況になります。


✅ 原則の整理

普段のプロジェクト運営では、こうなります👇

状況適切な対応
チーム内部で発生した軽微な技術的課題や遅れまずチームで原因を特定し、内部で解決を試みる
プロジェクトの品質・コスト・スケジュールに重大な影響が出そうな問題分析のうえで関係者にエスカレーション or 変更手続きへ

つまり、
「影響が小さいうちは自分たちで解決」
「影響が大きく、契約やスコープに及ぶ場合は正式手続き」
という線引きがポイントです。


🚩 この問題が“例外”になる理由

この設問では、次の条件が明記されています:

  • 契約は 定額契約(Fixed-Price Contract)
  • 契約範囲(スコープ)は 明確に定義済み
  • 技術的課題の解決には 追加の時間と人員が必要

→ つまり、当初の契約条件(スコープ・コスト・スケジュール)を超える ことが確定しています。

定額契約では、スコープ外の作業をプロジェクト側の判断で進めると、

  • 法的・契約上の問題
  • 原価超過(利益の圧迫)
  • 顧客からの信頼失墜

につながる可能性があります。
したがってこの場合、**「チーム内で解決を試みる」前に「契約的影響を確認する」**のが正しい優先順です。


💡 PMP的まとめ

原則このケース
チームでまず解決を試みる契約範囲内・軽微な問題ならOK
契約範囲外に影響が及ぶ場合顧客承認(変更要求)を先に取る必要あり
目的法的・財務的リスクを防ぐ/透明性を維持する

✅ まとめると

あなたの理解(まずチームで解決)は 原則として正しい です。
ただし今回のように、

  • 契約条件に影響を与える
  • リスクが財務・契約面に及ぶ
    場合は、
    「まずはチームで」ではなく「まずは顧客に正式報告 → 承認を得て対応」 が最優先になります。

💬 補足アドバイス:
もし設問に「軽微な課題」や「追加費用は発生しない」とあれば、
そのときこそ「チーム内で解決」が正解になります。
PMPでは、「契約の影響範囲」と「行動の順序(契約優先 or 実務優先)」の見極めがカギです。

ミニ試験5 (日本語)2

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