→しかるべきステークホルダーにこの問題をエスカレーションしてリスクに対処してもらう。
エスカレーション先としては、プロジェクト・スポンサー、顧客、エンドユーザーなどが考えられます。エスカレーション先のステークホルダーと協力してリスクに対処し、エンドユーザー全員が更新できるようにします。
その他の選択肢は誤りです。リスクの定性分析をしても問題に対処することにはなりません。ユーザーに更新の重要性について説明しても更新してくれるとは限りません。スケジュール延長の変更要求の提出は、別の問題を招く恐れもあり最後の手段です。
理由
この状況では、顧客側のユーザーがセキュリティソフトを更新していないため、成果物を導入できないという問題が発生しています。
つまり、PMの直接管理外(顧客組織側)に起因するリスクです。
PMBOKの原則では、自分の権限外の要因や他部門・顧客側の対応が必要なリスクに対しては、
エスカレーション(Escalate the risk) という対応が推奨されています。
エスカレーションとは、
プロジェクト・マネジャーが直接コントロールできないリスクを、
適切なステークホルダー(スポンサー、顧客責任者、上級マネジメントなど)に報告し、
対処を依頼すること。
この行動により、問題が適切なレベルで処理され、プロジェクト遅延のリスクを最小限に抑えられます。
❌ 他の選択肢が誤りの理由
「リスクの定性分析をして今回の遅延によるプロジェクトへの影響を評価する。」
→ 定性分析(リスクの確率と影響度の評価)は、リスク特定直後の評価段階で行うものです。
しかし本件はすでに「発生しており、プロジェクトの成功を脅かしている」ため、分析よりも即時対応が求められます。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、次の判断基準を覚えておくと正答しやすいです。
| 状況 | 適切な対応 |
|---|---|
| PMの管理下にあるリスク | 分析・対応策の計画を実施する(軽減・転嫁など) |
| PMの管理外(顧客や上層部に依存) | エスカレーションして上位のステークホルダーに委ねる |
今回のケースでは、顧客側ユーザーの行動に依存しているため、
PMは自分で解決するのではなく、しかるべきステークホルダーにエスカレーションするのが最適解です。
ミニ試験3 (日本語)12

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