建設現場での非破壊試験で耐久性試験に適合しない部材が見つかりました。プロジェクト・チームは、不適合部材の根本原因を特定して解決策を提案済みです。しかし、プロジェクトの納期が厳しく解決策の実施には追加予算が必要です。はどうすべきでしょうか?「サプライヤーにより低コストな解決策の提案を募る。」 「変更管理委員会(CCB)に変更要求を提出する。」 「追加資金の提供をプロジェクト・スポンサーに求める。」 「リスク・マネジメント計画書を更新して解決策を反映する。」

→変更管理委員会(CCB)に変更要求を提出する。

CCBは、プロジェクトの変更をレビューして、承認・保留・却下の判断を行う正式に認可されたグループです。プロジェクト・マネジャーは、その判断を受けて必要な変更を実施します。

その他の選択肢は誤りです。

サプライヤーに解決策を募ればさらに遅延が生じます。チームは不適合の原因を特定した上で解決策を提案しているので、より良い案が出てくる可能性はあまり期待できません。

変更管理プロセスを経ずに追加資金の要求はできません。

すでに問題が発生し、原因分析と解決案の提案も終わっているので、リスク・マネジメント計画書は関係ありません。

理由

このケースでは、不適合部材への対応として追加のコストが必要という状況です。
つまり、すでに承認されたコスト・スケジュール・スコープのベースラインに影響を与える可能性があるため、
PMBOKの原則に従い、**統合変更管理プロセス(Perform Integrated Change Control)**を通す必要があります。

変更管理委員会(CCB: Change Control Board)は、
プロジェクトのベースライン(計画)に影響する変更の承認可否を決定する権限を持つ組織体です。

したがって、プロジェクト・マネジャーがすべき「次のステップ」は、
変更要求を正式に提出し、CCBの承認を得ることです。


❌ 他の選択肢が誤りの理由

「サプライヤーにより低コストな解決策の提案を募る。」
→ すでにチームが原因と解決策を特定しているため、「新しい案の募集」は現段階では適切でありません。
また、これは正式な変更管理プロセスを省略する行為にもなりかねません。

「追加資金の提供をプロジェクト・スポンサーに求める。」
→ 追加資金を求めること自体は結果的に必要かもしれませんが、
その前に正式な変更要求を経て、CCBの承認を得ることが前提です。
PMが直接スポンサーに交渉するのは手順違反です。

「リスク・マネジメント計画書を更新して解決策を反映する。」
→ 不適合部材の問題はすでに「発生済みの事象」であり、リスクではなく「課題(issue)」です。
したがってリスク計画の更新ではなく、変更管理による対応が求められます。


💡 ワンポイントアドバイス

PMP試験で「追加コスト」「納期延長」「設計変更」など、
ベースラインに影響するワードが出てきたら、
まず思い出すべきキーワードは 統合変更管理(Integrated Change Control) です。

手順としては次の通り👇

  1. 変更要求を文書化する(Change Request)
  2. 変更管理委員会(CCB)が審査・承認する
  3. 承認後、プロジェクト計画書とベースラインを更新する

したがって、今回の最も適切な行動は
「変更管理委員会(CCB)に変更要求を提出する。」 です。

ミニ試験3 (日本語)11

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