→今後の複数イテレーションの計画を立てるためにチームとのワークショップを企画する。
予測型から反復型のアプローチに移行する意義をチームが理解することが大事です。今後の進め方についてチームと一緒に議論することで移行を円滑化できるでしょう。
その他の選択肢も反復型アプローチに必要なタスクですが、移行の円滑化という意味ではワークショップの企画が妥当でしょう。
理由
この問題では、設計上の問題をきっかけにアプローチを 予測型(Predictive)から反復型(Iterative) へ切り替えています。
つまり、これまでの「上流で全体設計 → 下流で一括実装」という進め方をやめ、
小さく作って検証・改善を繰り返す スタイルに移行する段階です。
この移行をスムーズに行うには、次の2点が必要です:
- チームが反復型(イテレーション)でどう働くか理解し、合意すること
- イテレーション単位で価値を届けるための計画と調整を行うこと
これらを実現する最も効果的な方法が、
✅ チーム全員でのワークショップ開催(共同計画) です。
このワークショップで以下を話し合います:
- イテレーションの目的・期間・ゴール
- 作業分割(バックログやタスクの洗い出し)
- フィードバックサイクルの仕組み
- 品質基準や「Doneの定義(DoD)」の明確化
PMBOK第7版およびアジャイル実務ガイドでは、アプローチ変更時に推奨される行動として、
「チーム主導の共同計画(Collaborative Planning)」
が挙げられており、この選択肢がそれに該当します。
❌ 他の選択肢の誤りの理由
「プロダクト・マネジャーと面談して今後のユーザー・ストーリーを分析する。」
→ プロダクト・マネジャーと話すことは大切ですが、
このフェーズで必要なのは“チーム全体での計画立案”です。
個別面談では、チーム全体の理解・合意が得られず、移行の円滑化には不十分です。
「プロダクト・マネジャーと協力してイテレーションの回数を決める。」
→ イテレーションは「回数」ではなく「価値提供サイクル」で考えるもの。
PMとプロダクト・マネジャーだけで決めるのはチームの自己組織化を阻害します。
チームが自らのベロシティや能力を踏まえて、イテレーション計画を立てる必要があります。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では「予測型 → アジャイル/反復型への移行」シナリオが頻出です。
その際のPMの基本行動は以下のように覚えましょう👇
| フェーズ | PMがすべきこと | 間違えやすいNG行動 |
|---|---|---|
| 移行直後 | チームとの共同計画・ワークショップ開催 | 管理者同士で調整するだけ |
| チームが戸惑っている | アジャイル原則や反復型手法の教育・メンタリング | 手順書で統制しようとする |
| ステークホルダーが懸念 | 頻繁なレビューと透明性の確保 | 詳細な報告書で管理 |
✅ まとめ
- 正答:今後の複数イテレーションの計画を立てるためにチームとのワークショップを企画する。
- 理由:反復型アプローチへの移行では、チーム全体の理解と共同計画が不可欠。PMはその場をファシリテートすべき。
- 誤答理由:他の選択肢はチームの自己組織化を妨げたり、個別調整レベルにとどまる。
- ワンポイント:
💡 アジャイルや反復型では「チームで計画を立てる」ことが成功の鍵。
PMは調整者ではなくファシリテーターとしてチームの自律を支援する。
フルレングス試験2 (日本語) 137

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