★プロジェクト・マネジャーは、大規模なビジネス・トランスフォーメーション・プロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトには変革マネジメントが必要なため、プロジェクト・マネジャーはコッター・モデルを採用することにしました。まずは危機意識を高め、変革を推進するチームを結成しました。PMは他に何をすべきでしょうか?(3つ選んでください)「ビジョンと戦略を策定する。」 「短い間隔で頻繁にデリバリーする。」 「ビジョンを周知する。」 「ビジネス担当者と開発者を連携させる。」 「短期的な成果を上げる。」

→ビジョンと戦略を策定する。
→ビジョンを周知する。
→短期的な成果を上げる。

コッター・モデルは以下の8つのステップからなります。

  1. 危機意識を高める
  2. 変革推進チームを作る
  3. 変革ビジョンを策定する
  4. ビジョンを周知する
  5. 自発を促す
  6. 短期的な成果を出す
  7. 変革を強化する
  8. 変革を定着させる

その他の選択肢は誤りです。頻繁なデリバリーやビジネス担当者と開発者の連携は、アジャイルのプラクティスです。コッター・モデルは、上記8つのステップで変革を実現するものです。

理由

コッターの変革モデル(Kotter’s 8-Step Change Model)は、組織変革を成功に導くためのフレームワークです。
PMP試験では「変革マネジメント」や「組織文化改革」「トランスフォーメーション・プロジェクト」の文脈でよく出題されます。

▶ コッターの8段階モデル

段階内容
① 危機意識を高める変革の必要性を共有する
② 変革を推進するチームを作るリーダーシップ・チームを組成する
ビジョンと戦略を策定する方向性を明確にする(今回の正答)
ビジョンを周知する全員に変革の目的を伝える(今回の正答)
⑤ 障害を取り除き、行動を促す変革への抵抗を排除する
短期的な成果を上げる成功体験を作り、モメンタムを維持する(今回の正答)
⑦ 成果を統合し、さらなる変革を促す成果を活かして継続的改善を行う
⑧ 新しい方法を企業文化に定着させる変革を組織文化に埋め込む

この設問の冒頭では、すでに
「危機意識を高めた(Step 1)」
「変革推進チームを結成した(Step 2)」
と書かれています。

したがって、次に取るべき行動は「Step 3〜6」に該当するものになります。
その中で該当するのは次の3つ:

  • ビジョンと戦略を策定する(Step 3)
  • ビジョンを周知する(Step 4)
  • 短期的な成果を上げる(Step 6)

❌ 他の選択肢の誤りの理由

「短い間隔で頻繁にデリバリーする。」

→ これはアジャイルの原則(Iterative Delivery)に基づく行動であり、
 コッターの変革モデルには直接関係しません。


「ビジネス担当者と開発者を連携させる。」

→ これもアジャイル宣言の原則の一部です(“Business people and developers must work together daily”)。
 変革マネジメントの文脈ではなく、開発プロセス上の協働を指しています。


💡 ワンポイントアドバイス

PMP試験で「変革」「組織文化」「抵抗」「改革チーム」などのキーワードが出たときは、
コッターの8段階を思い出すのがコツです👇

💡 コッターの8段階は「意識 → チーム → ビジョン → 共有 → 実行 → 成果 → 継続 → 定着」

アジャイル的な“短いサイクル”とは異なり、
コッターは人と組織文化の変化に焦点を当てていることを見抜くのがポイントです。


✅ まとめ

  • 正答
     ① ビジョンと戦略を策定する。
     ② ビジョンを周知する。
     ③ 短期的な成果を上げる。
  • 理由
     コッターの変革モデルの第3・4・6ステップに該当する。変革を持続させるには、明確な方向性と早期の成功体験が重要。
  • 誤答理由
     他の選択肢はアジャイルの実践原則であり、変革マネジメントの手順とは異なる。
  • ワンポイント
     💡コッターの変革モデル=「人を動かすための段階的アプローチ」。
     焦点は“組織文化の変化”であり、“開発プロセス”ではない。

フルレングス試験2 (日本語) 75

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