→簡単なITプロジェクトマネジメント・プラットフォームを使って業務部門が自身でプロジェクトの立ち上げと監視を行えるようにする。
業務部門が自身でITプロジェクトを管理でき、透明性を確保しつつIT部門の負担を軽減できます。
その他の選択肢は誤りです。
厳格なITガバナンスポリシーを作れば、業務部門の自律性や柔軟性が抑制され、IT部門の作業負荷が高まる可能性があります。
IT部門と業務部門のコラボレーションは、IT部門の作業負荷軽減につながるとは限りません。
IT部門への提案書提出は、管理の集中によりプロジェクト立ち上げのボトルネックになる可能性があります。IT部門の作業負荷が増えてプロセスを減速しかねません。
理由(なぜこれが正しいのか)
この問題のキーワードは以下の3つです:
- IT部門の作業負荷を軽減したい
- 業務部門(ビジネス部門)がソリューション実装の一部を担う
- PMは“移行(empowerment/enablement)”を促進すべき
つまり、目的は「ITから業務部門へ一部の権限と責任を移譲し、業務主導での実装を可能にする」ことです。
この目的に最も適した手段は、
**“業務部門でも扱えるようなシンプルなプラットフォームや仕組みを導入し、IT依存を減らす”**ことです。
✅ PMP的背景と考え方
PMBOK第7版およびアジャイル実務ガイドでは、
「価値提供を最も近い層(エンドユーザーや業務担当者)に近づけること」
が推奨されています。
そのためPMは:
- ITガバナンスを形骸化させずに、
- “業務部門が自律的にITソリューションを扱えるよう支援”(enabling change)することが求められます。
この選択肢では、「簡単なプラットフォームを導入し、業務部門自身がプロジェクトの立ち上げ・進行をモニタリングできるようにする」とあり、
まさに**ビジネス主導型デリバリー(Business-Led Delivery)**を実現するための手段です。
🚫 他の選択肢が誤りである理由
「IT部門と業務部門が協力してITプロジェクトを共同で計画、実行する。」
→ 一見正しそうですが、これは従来型の協業体制であり、
業務部門に新たな自律性や実行能力を与える「移行」にはなっていません。
結果的にIT部門の負荷軽減にはつながらないため、本問の目的(IT負荷の削減)を果たせません。
「IT部門による厳格なITガバナンスによりIT活動の一貫性と管理を徹底する。」
→ これは中央集権的アプローチで、逆に業務部門の関与を制限してしまいます。
IT部門の作業負荷も減らず、むしろ柔軟性やスピードが損なわれるため不適切です。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「作業負荷軽減」「業務部門の巻き込み」「移行(transition)」などのキーワードが出たときは、
次の順で考えると正解にたどり着けます:
- 目的:効率化 or 自律化? → この問題は「自律化」
- 対象:IT主導か業務主導か? → 業務主導へ移行したい
- 手段:統制かエンパワーメントか? → エンパワーメント(権限委譲・支援)
したがって、「業務部門が自分で管理・実施できるような仕組みを提供する」選択肢が最も正解に近くなります。
✅ まとめ
- 状況:IT負荷を減らし、業務部門が一部実装を担うようにしたい
- 目的:業務部門を自律的に実行可能にする
- 最適なアプローチ:シンプルなツールや仕組みで業務部門を支援・エンパワーする
👉 よって正解は:
「簡単なITプロジェクトマネジメント・プラットフォームを使って業務部門が自身でプロジェクトの立ち上げと監視を行えるようにする。」
🟩 一言で覚えるなら:
「IT負荷軽減 = IT統制強化ではなく、ビジネス部門の自律支援。」
ミニ試験9(日本語)3

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