→独立、交渉可能、見積り可能、価値、小さい、テスト可能
良いユーザー・ストーリーの条件は「INVEST」です。「INVEST」は、ユーザー・ストーリーに必要な以下の要素の頭文字です。
テスト可能(Testable):「Doneの定義」により完了を判定できる
独立(Independent):他のストーリーに依存しすぎない
交渉可能(Negotiable):決まりきった契約ではなく対話によってより良い案を採択できる
価値(Valuable):価値が明確に認められる
見積り可能(Estimatable):見積りができる程度に具体的で適切に優先順位も付けられる
小さい(Small):スプリント(たとえば、2週間のイテレーション)に入り切れるだけの小さい作業
理由
この問題は、ユーザー・ストーリー(User Story)を良質に保つための基準について問われています。
アジャイルでは、ユーザー・ストーリーが明確で適切な粒度でなければ、
スプリント計画・見積り・検証がスムーズに進みません。
そのため、PMP試験では「INVEST原則」がしばしば登場します。
これは良いユーザー・ストーリーの6つの要件を表すもので、以下の頭文字で覚えます👇
I N V E S T
- I:Independent(独立)
- N:Negotiable(交渉可能)
- V:Valuable(価値がある)
- E:Estimable(見積り可能)
- S:Small(小さい)
- T:Testable(テスト可能)
この6つのうち、
問題ではそれぞれを分けた選択肢として出しており、
2つの選択肢を組み合わせることで「INVESTの全体」を表現できます。
したがって、
「独立、交渉可能、見積り可能」(I・N・E)と
「価値、小さい、テスト可能」(V・S・T)
の2つが正しい組み合わせです。
❌ 他の選択肢の誤りの理由
「一意、適用可能、再現可能」
→ これらはテスト設計や品質管理の文脈で使われる概念ですが、
ユーザー・ストーリーの特性を表すものではありません。
「分割可能、適切、重要」
→ 「分割可能」は“Small”に似ていますが、INVEST原則では使われません。
また、「適切」や「重要」はあいまいで、客観的に測定できません。
「簡潔、詳細、実行可能」
→ 「簡潔」はストーリー記述に関しては良い要素ですが、
「詳細」「実行可能」はアジャイルの考え方(あくまで軽量で変更容易)に反します。
アジャイルでは詳細化よりも価値と検証可能性が重要です。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「ユーザー・ストーリー」「バックログ」「要件品質」などの設問が出たときに、
次のように考えるとミスを防げます👇
- “INVEST”原則を思い出す。
→ Independent / Negotiable / Valuable / Estimable / Small / Testable - 特に“テスト可能(T)”は頻出ワード。
→ 要件は“確認可能(verifiable)”でなければならない。 - 細かい詳細化よりも“価値”と“検証可能性”を優先する。
→ 「完璧な仕様」より「動く価値ある成果物」。
✅ まとめ
- 正答:
① 独立、交渉可能、見積り可能(I・N・E)
② 価値、小さい、テスト可能(V・S・T) - 理由:ユーザー・ストーリーの品質基準であるINVEST原則を構成する6つの要素に該当するため。
- 誤答理由:他の選択肢はINVESTの要素ではなく、品質保証や一般的特性を混同している。
- ワンポイント:アジャイルの“要件品質”=「INVEST原則」。覚え方は「良いストーリーは“投資(INVEST)に値する”」。
フルレングス試験2 (日本語) 54

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