→新メンバーに別の会議で取り上げるべき話題だと伝える。
プロジェクト・マネジャーは、レトロスペクティブはメンバーの役割について話し合う場ではない旨を新メンバーに伝えるべきです。これによりレトロスペクティブの効果と効率を維持してチームの時間を有効に利用できます。レトロスペクティブは、チームが自分たちの作業をレビューしてプロセスや効率の改善を提案する場です。
その他の選択肢は誤りです。プロジェクト・マネジャーはレトロスペクティブの流れを維持するために、新メンバーがチームのダイナミクスを理解するための時間を別に設けるべきです。
レトロスペクティブで質問に対応したり、各メンバーに説明を求めたりすれば、本来レトロスペクティブで議論すべき内容から脱線して良い結果にならない可能性があります。
各メンバーとの個別ミーティングは、時間がかかりすぎます。
理由
この問題のポイントは、**「アジャイルのイベントごとの目的を正しく理解しているか」**です。
レトロスペクティブ(振り返り)は、
チームが「プロセス改善」「協働方法」「コミュニケーション改善」などを話し合う場
であり、役割説明や次スプリントの作業共有の場ではありません。
新メンバーの質問は誠実で良い意図を持っていますが、
内容はレトロスペクティブの目的(プロセス改善)とはズレています。
そのためPMは、
「良い質問だが、それは次のスプリントプランニングやオリエンテーションで取り上げよう」
と伝え、ミーティングの焦点を守ることが正しい判断です。
アジャイルでは「ミーティングを短く・目的を明確に保つ」ことが大原則です。
不要な議題を持ち込むと、チームの集中力が下がり、プロセス改善の議論が薄れてしまうため、
PMはファシリテーターとして会議の目的を維持する責任があります。
❌ 他の選択肢の誤りの理由
「各メンバーに自身の役割と次のスプリントでの作業について説明してもらう。」
→ 一見フレンドリーで教育的ですが、レトロスペクティブの目的外です。
スプリントレビューやスプリントプランニングで扱う内容であり、
レトロスペクティブ中に行うと本来の議論(プロセス改善・チーム関係改善)が脱線します。
「各メンバーと新メンバーとの個別ミーティングを設定する。」
→ チームの時間を分断するうえに、アジャイルでは透明性と集団共有が重要。
個別対応では情報が共有されず、学習の機会が全員に広がりません。
しかも、PMが個別会議を設定するのは過剰管理(マイクロマネジメント)に近く、
アジャイル文化にはそぐわない対応です。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では「どの会議で何を扱うべきか」を明確に区別できるかが問われます。
- レトロスペクティブ:プロセスやチームの改善に関する議論
- スプリントプランニング:次スプリントの作業内容・担当の確認
- レビュー:成果物の検証とフィードバック
- デイリースクラム:短期進捗と障害の共有
👉 今回のテーマ(役割や次スプリント作業の説明)は、プランニングやオンボーディングの領域であり、
レトロスペクティブで扱うべきではないという線引きが重要です。
✅ まとめ
- 正答:新メンバーに別の会議で取り上げるべき話題だと伝える。
- 理由:レトロスペクティブはチームの改善を話し合う場であり、役割説明や次スプリント作業の説明は目的外。PMは会議の焦点を守る責任がある。
- 誤答理由:他の選択肢はレトロスペクティブの本来の目的を逸脱し、時間と集中を奪う行為。
- ワンポイント:「会議の目的を守る=プロジェクトマネジャーのファシリテーション能力の核心」。目的外の話題は別会議に切り分けるのが正解。
フルレングス試験2 (日本語) 46

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