→トレーニングの要点をまとめた情報ラジエーターを作成する。
これが効果的で時間のかからない解決策でしょう。BVC(big visible chart)は、情報の見える化により知識をタイムリーに共有できるツールです。目立つ場所に掲示すれば誰もが重要な情報を確認して学習内容を復習できます。
その他の選択肢は誤りです。
メンバー同士の情報共有は誤解が広がる恐れもあり必ずしも効率的とは言えません。各メンバーの認識に抜け漏れや間違いがある可能性があります。
すでに遅れているのにさらに丸一日かけて再受講すればプロジェクトに悪影響が及ぶ恐れがあります。
復習ノートは役立つかもしれませんがアジャイル環境ではいつでも参照できる情報ラジエーターのほうが妥当です。
理由
① 問題の本質:チーム全体の生産性を維持しつつ、学習の機会を補完する
このケースでは、
- 重要なトレーニングを受けたが情報量が多すぎて覚えきれない
- 再受講するとチーム作業が遅れる
という時間と学習のトレードオフが発生しています。
アジャイル・プロジェクト・マネジャーの目的は、
チーム全体のフロー(流れ)を維持しながら、知識の定着を支援することです。
そのために最も効果的な手段が、**情報ラジエーター(Information Radiator)**の活用です。
② 情報ラジエーターとは
アジャイルの「情報ラジエーター」とは、
チーム全員がいつでも見られる場所に重要な情報を視覚的に共有する仕組みのことです。
例:
- 壁やデジタルボードに貼られたプロセス要約・チェックリスト
- トレーニング内容を1枚にまとめたリマインドシート
- 重要な手順を図解化したプロセスマップ
これにより、メンバーが必要なときに素早く参照でき、
再受講せずとも知識を補強できる環境を作れます。
PMBOK第7版でも、これは「知識共有の促進」および「システム思考の一部としての可視化」として推奨されている手法です。
③ 学習をチームレベルの継続プロセスに変える
アジャイルでは、**“一度学ぶ”ではなく“学び続ける”**が前提です。
情報ラジエーターを設けることで、
学習内容を「チーム全員の共有知」に変えることができます。
これにより、
- 再受講に丸一日使う必要がない
- チーム作業を止めずに知識を補強できる
- 新メンバーにも継承しやすくなる
という複数の効果を得られます。
❌ 誤答の理由
「メンバー内でペアを組んで学習内容を共有するよう求める。」
一見アジャイル的な「コラボレーション」に見えますが、
この方法には以下の課題があります:
- 教える側に追加負荷がかかる(生産性低下)
- 学習内容が人によって伝わり方にムラが出る(正確性の欠如)
- 知識が口頭伝達に留まり、チームの共有知として残らない
つまり、短期的には良いが、長期的にはナレッジロスを生む手段です。
アジャイルでは、**継続的に参照できる“見える化された知識”**を優先します。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験でこのような「学習 vs 生産性」問題が出た場合、次の原則で判断すると正解しやすくなります。
- 作業を止めない工夫を優先する
- チーム全体で参照・再利用できる形(=可視化)にする
- 個人依存ではなく、チームの知識資産として残す
つまり、「チーム全体に価値を残す解決策」がベストアンサーです。
✅ まとめ
- 正解:トレーニングの要点をまとめた情報ラジエーターを作成する。
- 理由:チーム作業を止めずに学習を定着させる最もアジャイル的な方法。
- 誤答理由:ペア学習は短期的補完にはなるが、知識共有の持続性がない。
- アドバイス:アジャイルでは「学びを共有知化する=チームの知的アジリティを高める」ことが目的。
フルレングス試験2 (日本語) 16

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