→今後のレビュー会議でメンバー間の対話を促進して問題解決を支援する。
チームの対話で対立が生じることは避けられません。プロジェクト・マネジャーは、対立解決のため積極的なアプローチを取るべきです。サーバント・リーダーは、チーム内外のコラボレーションや対話を促します。
その他の選択肢は誤りです。プロジェクト・マネジャーは、チームと協力して相互理解を深めコンフリクトの解決やプロジェクトの遅延に対処します。
理由
① チームに対立がある=“自己組織化の支援”が必要な段階
アジャイルでは「自己組織化チーム(self-organizing team)」が理想ですが、
自己組織化は自然に起きるものではなく、対話と支援を通じて成熟していくプロセスです。
新任のプロジェクト・マネジャー(またはスクラムマスター的立場)は、
いきなり「自己組織化に任せる」と放任してしまうと、
未成熟なチームでは対立が拡大し、遅延や生産性低下を招きます。
したがって、この段階でPMが取るべき行動は、
対話を促進し、建設的な問題解決を支援することです。
② 「レビュー会議」はフィードバックと調整の場
アジャイルのレビュー会議(スプリントレビューやレトロスペクティブ)は、
チームが課題・学び・改善策を共有するための正式な場です。
PMがこの場で「対話を促進」し、
- 問題をオープンに話し合う安全な環境(心理的安全性)を作り、
- メンバー全員が意見を出せるよう促し、
- 一緒に改善策を決定する
ことが、チームの信頼関係を回復し、自己組織化を育てる最初の一歩になります。
③ 「遅延している」=即時の支援が必要なタイミング
すでに遅延が発生している状況では、
「次のイテレーションまで待つ」よりも、
早期に対話を開始して問題の原因を共有することが重要です。
PMが介入して対話を促進することは、チームの自律性を奪うのではなく、
**健全な自己組織化を導くための“支援的介入”**です。
❌ 誤答の理由
「次のイテレーションを始める前に問題解決のためにチームの自己組織化を許す。」
一見アジャイル的に聞こえますが、この状況では放任に近い選択です。
すでにチームが混乱しており、自己組織化する力が十分でない状態です。
PMが支援せずに「任せる」だけでは、
対立が解消せず、さらなる遅延を引き起こす可能性が高いです。
PMPでは、「自己組織化の前提は支援とファシリテーション」であることを強調しています。
つまり、「任せる」前に「整える」必要があります。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験のアジャイル領域での鉄則:
“Empowerment(権限委譲)” ≠ “放任”
チームが自律的に動けるようになるまでは、PM(またはスクラムマスター)が
「対話を促す・障害を除去する・信頼を築く」役割を担う。
つまり、自己組織化は支援を経て成熟する段階的プロセスです。
未成熟なチームに任せきるのは、アジャイルの誤解につながります。
✅ まとめ
- 正解:今後のレビュー会議でメンバー間の対話を促進して問題解決を支援する。
- 理由:チームの自己組織化は対話と支援を通じて育つものであり、放任は逆効果。
- 誤答理由:「自己組織化を許す」は成熟したチーム向けで、現状には不適切。
- アドバイス:アジャイルPMは「教える」より「聞く」「促す」役割を担う。
フルレングス試験2 (日本語) 11

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