→作成物を素早く頻繁に誰もが見える形で更新する。
→ソーシャル・コンピューティング・ツールの利用を増やす。
作成物を常に最新状態に保ちプロジェクトの関係者全員がアクセスできるようにすることが大事です。SNSは、メンバー間のコミュニケーションやコラボレーションの促進に有効です。
その他の選択肢は誤りです。特定のツールを使って作成物を管理する場合には、プロジェクトマネジメント計画書にそのツールと使い方を定義しますが、変化の激しい環境には向きません。SlackやMicrosoft Teamsのような特定のツールを使ってメンバー間のコミュニケーションをする場合には、コミュニケーション・マネジメント計画書にツールとその使い方を定義しますがこれも変化の激しい環境には不向きです。過去プロジェクトのテンプレート利用は、プロジェクトの類似性に依存します。過去プロジェクトで必要だった作成物がこのプロジェクトでも必要とは限りません。また、プロジェクトの進捗に伴い作成物の変更が必要になるので柔軟性や適応力も求められます。
理由
① 「作成物を素早く頻繁に誰もが見える形で更新する」
アジャイル環境では、要件・スコープ・優先順位が常に変化します。
そのため、成果物(アーティファクト)──例:プロダクト・バックログ、バーンダウンチャート、タスクボードなど──を
最新の状態に保ち、チーム全員とステークホルダーが常に可視化できる状態にしておくことが最重要です。
PMPおよびアジャイル実践ガイドでも、これを「情報の透明性(Transparency)」と呼び、
アジャイルの3本柱(透明性・検査・適応)の1つに挙げています。
つまり、「可視化(見える化)+更新の頻度」が成功の鍵です。
② 「ソーシャル・コンピューティング・ツールの利用を増やす」
曖昧で変化の早い環境では、チーム間の情報共有の速さが決定的に重要になります。
メールや月次レポートのような遅い手段では対応できません。
そのため、アジャイル・プロジェクトでは以下のようなソーシャル・コラボレーションツールが推奨されます:
- Slack/Teamsなどのリアルタイムチャット
- Jira/Trello/Asanaなどのボード管理ツール
- Confluence/Miroなどの共有ワークスペース
これにより、全員が最新のアーティファクトを即座に確認・更新できる環境が整い、
チーム全体のアジリティ(俊敏性)が向上します。
❌ 誤答の理由
「プロジェクトマネジメント計画書で利用するテクノロジーを定義する」
→ これはウォーターフォール的な計画駆動アプローチです。
アジャイルでは、計画よりも適応的なツール選定・活用が優先され、
都度必要に応じて最適なツールを柔軟に使います。
「コミュニケーション・マネジメント計画書で利用するテクノロジーを定義する」
→ 同様に、アジャイルでは詳細な計画書よりも実際の対話・コラボレーションが優先です。
「対面での会話(またはその代替手段)」が最も効果的な情報伝達手段とされます。
したがって、テクノロジー定義の記述はアジャイル的ではありません。
「過去プロジェクトの履歴情報をテンプレートとして利用する」
→ これはプラクティスとして有用な場合もありますが、
「曖昧で変化が多い環境」という条件では、過去のテンプレートは通用しにくい。
アジャイルでは「状況に合わせて適応する」ことが重視され、
過去データへの依存はかえって柔軟性を失わせます。
💡 ワンポイントアドバイス
アジャイル環境下では、次の3原則を常に意識すると良いです:
- 透明性(Transparency):誰もが最新情報を見える状態にする
- 即時性(Immediacy):情報共有はリアルタイムで
- 適応性(Adaptability):変化に応じてツールや方法を柔軟に変える
これを実現するための実践手段が、まさに
- 頻繁な更新
- ソーシャルツールの活用
です。
✅ まとめ
- 正解:
① 作成物を素早く頻繁に誰もが見える形で更新する。
② ソーシャル・コンピューティング・ツールの利用を増やす。 - 理由:
変化の激しい環境では、情報の即時性と透明性が最重要。 - 誤答理由:
他の選択肢はウォーターフォール的または柔軟性を欠く。 - アドバイス:
アジャイル=「見える化+リアルタイム共有+柔軟対応」
フルレングス試験2 (日本語) 12

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