→主要なステークホルダーと当該分野専門家(SME)との会議を設定し、プロジェクトの成果物に関連する規則について説明してもらう。
その他の選択肢は、どれも他人任せになります。PMOはプロジェクトのライフサイクル全体に関係するコンプライアンス情報を提供する場合がありますが、特定の成果物に影響する規則までは対応できないかもしれません。
理由
このシナリオの本質は、
「成果物が規則を遵守していない可能性がある」
という コンプライアンス(規制遵守)リスク に関する懸念です。
プロジェクト・マネジャーの最初の行動として最も適切なのは、
関係者を集めて事実を確認し、規則の適用範囲と要求事項を明確化することです。
それを実現するのが
➡️ ステークホルダー+SME(Subject Matter Expert)との会議を設定する ことです。
🧭 PMBOKの観点
PMBOK第7版および第6版の以下のプロセスに該当します:
- 品質マネジメントの計画(Plan Quality Management)
- リスクの特定(Identify Risks)
- ステークホルダーの関与マネジメント(Manage Stakeholder Engagement)
ここでPMがまず行うべきは:
- 事実関係を確認する(Verify)
┗ 成果物が本当に規則の対象なのか、どの条項に該当するのかを把握する。 - 適切な専門家(SME)を巻き込む(Engage SME)
┗ PM自身が判断するのではなく、専門知識を持つ人に説明してもらう。 - 主要ステークホルダーと共通理解を形成する(Clarify & Align)
このプロセスにより、誤解や無用な変更要求を防ぐことができます。
❌ 他の選択肢の問題点
「当該規則がプロジェクトの成果物に適用されることを確認するためにクライアントに公式なレターを出してもらう。」
- クライアントに「公式な判断」を求めるのはPMの責任放棄。
- クライアントは規制当局ではないため、規則の適用判断は**専門家(SME)**が行うべき。
- さらに「公式レター」は形式的すぎて、初期対応としては重すぎる。
「プロジェクト成果物が当該規則の対象なのか、遵守するにはどうすれば良いかをPMOに尋ねる。」
- PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)は、ガバナンスや手続きの枠組みを提供する立場。
実際の規則内容や適用可否の専門知識は持たないことが多い。 - PMOへの相談は補助的対応として後続に行うべきで、最初のステップではない。
💡 PMP試験での判断ポイント
| 状況 | 最も適切な対応 |
|---|---|
| 「ルール・規制・法令」に関する疑義 | → 専門家(SME)を巻き込み、ステークホルダーと確認会議を設定する |
| 「方針・手順」に関する疑義 | → PMOに確認 |
| 「顧客要求・承認」に関する疑義 | → クライアントと協議 |
この問題では「規制(Regulation)」がキーワードなので、SMEの関与が正解です。
🧩 まとめ
成果物が規則を遵守していない可能性があるとき、
プロジェクト・マネジャーは主要なステークホルダーと当該分野専門家(SME)との会議を設定し、規則の適用と要求事項を確認する。これにより誤解を防ぎ、コンプライアンスリスクを最小化することができます。
フルレングス試験1 (日本語) 142

コメント