→柔軟な予算アプローチがとれるようステークホルダーと協力する。
追加予算は却下されたので、現在のイテレーションの予算オーバーを多めに見てくれるようステークホルダーに交渉するしかありません。
スポンサーが追加予算を却下しているので、変更要求を提出しても意味がありません。
追加予算却下のリスクを説明しても、スポンサーの判断が覆る可能性は低いでしょう。
予算オ-バーした分を次のスプリントでカバーできる保証はありません。
理由
この問題の背景は、アジャイルまたは適応型の環境で、スポンサーが追加予算を拒否した状況です。
アジャイルの考え方では、「固定的な予算管理」よりも価値に基づいた柔軟なリソース配分が重視されます。
したがって、プロジェクト・マネジャー(PM)は、
「変更要求を出して追加予算を得る」という予測型(ウォーターフォール的)な発想ではなく、
ステークホルダーと協働して、現行の予算内で最大の価値を届けるための柔軟な調整を行うのが正しい対応です。
具体的には:
- プロダクト・バックログを再評価して、最も価値の高い項目に予算を集中させる
- スコープや優先順位を見直すことで、コスト内で成果を出す
- ステークホルダーと「価値ベースの意思決定(Value-based Decision Making)」を進める
PMBOK第7版やアジャイル実務ガイドでも、
「変更よりも適応」「契約よりもコラボレーション」を強調しています。
したがって、PMはスポンサーや関係者と協力して、柔軟に予算を運用する方法を見出すことが最も適切です。
❌ 他の選択肢が誤っている理由
- 「追加予算の正式承認を得るために変更要求を提出する。」
→ これは予測型プロジェクト(ウォーターフォール)での対応です。
アジャイルでは、スプリントやイテレーションごとに優先順位を変える柔軟性を持つことが前提であり、
予算変更要求は「適応的な手段」としては遅すぎます。
この場合、PMはまずステークホルダーと協議して、現行リソースでの最適化を図るべきです。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験でこのようなケースが出たら、次のように判断しましょう:
| 環境 | 優先される行動 |
|---|---|
| 予測型 | 変更要求を提出し、承認を得てから進める |
| アジャイル/ハイブリッド | ステークホルダーと協力し、柔軟にスコープ・予算を再調整する |
つまり、「ステークホルダーとの協働」「柔軟な対応」「価値最適化」がキーワードなら、
変更要求ではなく協力アプローチを選ぶのが正解です。
✅ まとめ:
スポンサーが追加予算を却下した場合、
プロジェクト・マネジャーは 柔軟な予算アプローチをとれるようステークホルダーと協力する。これは、アジャイルの価値観「顧客との協調」および「変化への適応」に沿った、
最も効果的で現実的な対応です。
フルレングス試験1 (日本語)51

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