→資源配置計画を参照する。
資源配置計画とは、プロジェクトに必要な資源(人員、装置、資材など)の配置計画をまとめた文書です。これを見て会計担当者の可用性を確認できていれば報告書の提出遅延は避けられたかもしれません。
その他の選択肢は誤りです。RACIマトリックスは、チーム・メンバーがプロジェクトで担う役割と責任を定義したものです。タイムシートは、チーム・メンバーがプロジェクトに使った時間実績を記録するものです。資源カレンダーは、人員の稼働可能日を書いたカレンダーなのでこれでも別プロジェクトの情報が得られた可能性はあります。
理由(なぜこの選択肢が正しいのか)
本問は、会計担当者が複数プロジェクトを掛け持ちしていたため、期日に間に合わなかったという状況です。
このようなケースでは、PMはあらかじめ「どのリソースを、どのプロジェクトに、どの程度配分しているか」を理解しておく必要があります。
それを管理・定義しているのが**資源配置計画(Resource Management Plan)**です。
この文書には、以下のような情報が含まれます:
- リソースの割り当て方針(どの部門・誰が・どのタスクを担当するか)
- 調達や共有に関するルール(他プロジェクトとの競合をどう調整するか)
- リソース可用性・確保戦略・トレーニング計画などの方針
したがってPMは、資源配置計画を参照することで、
リソースの競合を防ぎ、事前に調整する手順を把握できます。
これは、PMBOK第6版で言うところの「資源マネジメント計画(Resource Management Plan)」にあたります。
その他の選択肢が誤りである理由
「RACIマトリックスを参照する」
- これは、役割と責任(Responsible, Accountable, Consulted, Informed)を明確にするためのツール。
- 誰が何を担当するかは分かるが、**その人が利用可能かどうか(リソース競合)**は分からない。
「タイムシートを参照する」
- 実績管理のための記録ツールであり、将来の作業計画には使えない。
- すでに発生した遅れを確認することはできても、「事前予防」にはつながらない。
「資源カレンダーを参照する」
- 資源カレンダーは、個々のメンバーが「いつ稼働できるか」を示すツール。
- ただしこれは、資源配置計画で定めたルールを基に作成される補助ツールであり、
他プロジェクトとの配分調整や組織全体のリソース戦略までは含まれない。 - したがって、根本的な再発防止策としては上位概念である「資源配置計画」を参照するのが正解。
ワンポイントアドバイス
「誰が・どこで・どれだけの時間働けるか」を調べる前に、
まず「その人材をどう割り当て・共有する方針なのか」を確認する。
それを定義しているのが資源配置計画であり、PMのリソースマネジメントの出発点となる。
ミニ試験14(日本語)5

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