→チーム・ミーティングでこの問題について話し合う。
チームで話し合って問題の原因を特定し対策を考えます。プロジェクト・マネジャーは、チーム・メンバーの懸念や提案に耳を傾け、苦情も受け入れるべきです。
その他の選択肢は誤りです。メンバーとの個別面談、コミュニケーションの改善、役割の変更をする前に、チームと一緒に問題の原因を分析する必要があります。
理由(なぜこの選択肢が正しいのか)
マトリックス組織では、チーム・メンバーが複数の上司(プロジェクト・マネジャーと機能部門マネジャー)に報告する体制のため、
役割の曖昧さ・優先順位の不一致・コミュニケーションの断絶が起こりやすい構造的な課題があります。
このような状況でパフォーマンスや品質の低下が見られる場合、
まず必要なのは「PMが一方的に計画を立てること」ではなく、
チーム全体で課題を共有・分析し、原因と対策を合意することです。
したがって、最初のステップとして
「チーム・ミーティングで問題をオープンに話し合い、解決策を共に見出す」
ことが最も効果的です。
これはPMBOK第7版やアジャイル実務ガイドにも共通する考え方で、
“チームが自ら改善に責任を持つ”(self-managed improvement)という原則に沿ったアプローチです。
その他の選択肢が誤りである理由
❌ 「チーム・メンバー間のコミュニケーションを改善するためのコミュニケーション計画を立てる。」
この行動は、PMが単独で計画を立てるトップダウン的な対応に当たります。
しかし、現状は「チーム内の関係性・信頼・理解の不足」という人間的・行動的な課題であり、
文書化や計画だけでは改善しない性質の問題です。
コミュニケーション・マネジメント計画は、主に情報伝達の方法や頻度を定義するツールであり、
すでに起きているチーム内部の信頼崩壊や連携不足を直接解決するものではありません。
まずは、リアルな対話の場を設け、チーム自身が課題を言語化して合意形成することが先です。
ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「まず何をすべきか?」という問いにおいて、
**“話し合い・傾聴・協働で課題を明確化する”**行動が常に最優先とされます。
- 計画・文書化は 「合意形成の後」 に行うもの。
- チームのパフォーマンス問題は、まず 心理的安全性を確保して話し合うこと が鍵。
この流れは、PMIタレント・トライアングルの「リーダーシップスキル」領域(チーム・ダイナミクス管理)にも対応しています。
まとめ
- 状況:マトリックス組織でチームの連携・品質が低下
- 問題の本質:コミュニケーション不足ではなく、チーム間の信頼・認識ズレ
- PMとチームの最初の行動:
「チーム・ミーティングでこの問題について話し合う。」 - コミュニケーション計画の策定は、原因が明確になった後の対応ステップ。
🟩 ワンポイント:
「計画を立てる前に、まず人と話す。」
チームの問題は、ドキュメントではなく対話で解決するのがPMの基本姿勢。
ミニ試験11(日本語)11

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