→コンフリクトを構造的なものと対人的なものに分類する。
スクラムマスターは、コンフリクトを分類することで根本原因を特定し、対処方法を考えることができます。構造的なコンフリクトとは、非現実的な納期や不明確な期待といったチーム外部の要因によって生じるものです。対人的なコンフリクトとは、性格の不一致や作業スタイルの違いといった、チーム・メンバー間の相違点に起因するものです。コンフリクトの根本原因が判明すれば、それに対処する計画を立てられます。
その他の選択肢は誤りです。原因となるメンバーをチームから外しても、コンフリクトの根本原因に対処することになりません。また、自分の役目を果たそうとしているメンバーを外すのは不公平です。今後の進め方についてチームで投票をするのは、スクラム・マスターがコンフリクト解消プロセスに関与しないので妥当ではありません。スクラム・マスターはコミュニケーションを促進してコンフリクトを解消する責任があるため、このプロセスに関与すべきです。デイリー・スクラムでレビューして決めるのは、拙速すぎて適切に対処ができない可能性があります。スクラム・マスターには、情報収集をして、コンフリクトの根本原因を特定した上で対処方法を考える時間が必要です。
① 対立を扱っているのは PM?SM?
- PMが関与 → デイリー
- SMのみ → 分類
これが最重要。
理由
ハイブリッド型プロジェクトでは、アジャイルチームの自己組織化と、ウォーターフォール的な階層的管理の両方が関わるため、**コンフリクト(対立)**の性質が複雑になりやすいです。
そのため、まず行うべきは「コンフリクトの原因分析」――つまり、構造的(仕組み・プロセス的)な問題か、対人的(人間関係的)な問題かを分類することです。
スクラム・マスターの役割は、単に衝突を抑えることではなく、チームが建設的な方法で問題を特定・解決できるよう支援することです。
分類することで、次のように適切な対応を選べるようになります。
| コンフリクトの種類 | 例 | 対応 |
|---|---|---|
| 構造的コンフリクト | 役割の曖昧さ、リソースの重複、スケジュールの不整合 | プロセス改善・責任分担の明確化 |
| 対人的コンフリクト | 意見の対立、価値観の不一致、信頼関係の欠如 | コミュニケーション促進・仲介・コーチング |
このように、原因に応じて解決アプローチを変えることが、スクラム・マスターに求められる本質的なリーダーシップです。
❌ 他の選択肢が誤りの理由
「デイリー・スクラムでコンフリクトをレビューして早期解決を図る。」
→ デイリー・スクラムは進捗確認と障害共有のための短時間ミーティング(タイムボックス15分)です。
コンフリクトの解決はこの場では時間的にも目的的にも不適切です。
もし対立がある場合は、デイリー後に個別または専用のセッションで対応するのが正しい進め方です。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験や実務でも、「コンフリクトが発生したときに最初にすべきことは?」と問われたら、
“解決ではなく、まず分析” が原則です。
- 発生原因を特定する(構造的 or 対人的)
- 関係者と話し合い、建設的な方法を選ぶ
- 必要に応じてプロセスや体制を調整する
スクラム・マスターは「調停者」ではなく「ファシリテーター」です。
感情に介入する前に、コンフリクトの性質を見極めることが、最初に取るべき最も効果的な行動です。
ミニ試験2 (日本語)15

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