→チームと協力してプロジェクトのビジョンを、明確に定義する。
プロジェクト・チーム全員でゴールを設定すれば、理解が深まり合意も取れ、ゴール達成に向けて協力し、期待される成果も実現できるでしょう。各バックログ項目のDoDもチームが定義します。
その他の選択肢は有効とは言えません。コミュニケーション・マネジメント計画を明確にしてもプロジェクト目標が曖昧な問題には対処できません。優秀な人員を配置しても目標が曖昧では力が発揮できません。プロジェクト憲章や成果物の定義も、プロジェクト目標が曖昧であれば明確にはなりえません。
理由(なぜその選択肢が正しいのか)
アジャイルプロジェクトでは、プロジェクトマネジャー(またはスクラムマスター/アジャイルリーダー)は、まず**チーム全員が共通理解を持つ「プロダクトビジョン」や「目的」**を明確にする必要があります。
PMBOK第7版やアジャイル実務ガイドでは、「アジャイルの成功は明確なビジョンとDoneの定義(DoD)に基づくチームの整合性」に依存するとされています。
本問では、過去のアジャイルプロジェクトがマイルストーンを達成できなかった原因として、
- スポンサーによる追加要求(=スコープの揺らぎ)
- プロジェクト目標とDoDの曖昧さ(=完了基準の不明確さ)
が挙げられています。
したがって、新しくアサインされたPMがまず行うべきは、チームと協力してプロジェクトのビジョンとDoDを定義し、完成のイメージを共有することです。
これにより、チームは「何をいつまでに、どの品質で完了とみなすか」を合意し、スポンサーからの追加要求に対しても軸を持って対応できるようになります。
その他の選択肢が誤りである理由
「プロジェクト・ステークホルダーと協力してプロジェクト憲章と成果物を明確に定義する。」
→ これは予測型(ウォーターフォール)プロジェクトのアプローチです。
アジャイルでは「プロジェクト憲章」よりも「プロダクトビジョン」「プロダクトバックログ」「DoD」が重視され、
成果物を事前に固定するのではなく、イテレーティブ(反復的)に進化させるのが特徴です。
したがって、この選択肢はアジャイルの考え方に反します。
ワンポイントアドバイス
アジャイルの基本は「共通理解」と「透明性」です。
特にDoD(Definition of Done)は、チームが品質を一貫して維持するための約束事であり、
ビジョンの明確化とセットで定義しておくことが成功の鍵になります。
試験のポイント:
- ウォーターフォール的な“文書化による管理”ではなく、アジャイル的な“チームの共通理解と協働”を優先する選択肢を選ぶ。
したがって、正解は:
👉 「チームと協力してプロジェクトのビジョンを明確に定義する。」
ミニ試験6(日本語)6

コメント