→当該ステークホルダーとの会議を実施する。
ステークホルダー間で意見の不一致について話し合い合意形成を図ります。
その他の選択肢は、次に取るべき最善の行動ではないので誤りです。会議中や会議後に文書のレビュー、分析、更新を行うことはありえますが、まずは早急にステークホルダー間で対立する意見を理解し合意を得ることです。
理由
成果物の評価をめぐって意見が分かれているということは、すでに**認識の不一致(misalignment)**が発生している状態です。
この段階でプロジェクト・マネジャーがすべきことは、
文書を一方的に確認するのではなく、関係者間で事実と認識をすり合わせる場を設けることです。
ステークホルダー同士の理解が異なっているままでは、
どの文書を基準にしても解釈の食い違いが続く可能性があります。
そのため、まずは会議で次の点を確認する必要があります。
- それぞれのステークホルダーが成果物をどう評価しているのか
- 意見の不一致がどの部分に起因しているのか(基準の違い? 期待の違い?)
- 合意に向けてどの文書や情報を参照すべきか
その上で、必要に応じてスコープ記述書や要求文書を再確認すればよい、という順序になります。
❌ 他の選択肢が誤りの理由
「承認済みのスコープ記述書をレビューする」
→ スコープ記述書の確認は確かに有効ですが、意見の不一致がすでに顕在化している段階では後手です。
まずは相手が何を問題視しているかを直接把握することが優先です。
「プロジェクトの要求文書をレビューして分析する」
→ 要求文書は基礎情報ですが、今は関係者の合意形成が目的です。ドキュメントレビューだけでは認識のギャップを埋められません。
「プロジェクトのリスクとその対応策を書いた文書を更新する」
→ リスク対応は将来的な再発防止策です。現時点では「対立の解消」が先です。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、「まず何をすべきか?」を問う問題で、
すでにステークホルダー間に対立・誤解が生じているときは、
「文書を見る」よりも「コミュニケーションを取る」方が優先されます。
原則として覚えておくとよい順番は次の通りです:
- 状況が曖昧・意見が分かれている → 関係者と話す(確認・会議)
- 状況がまだ発生していない・分析段階 → 文書を確認・分析
- 状況を把握した後 → 必要なら変更管理やリスク更新
今回のように、すでに意見の相違が起きている場面では、
「まず当事者同士の認識合わせを行う」=会議の実施 が最も効果的であり、PMBOKの「ステークホルダー・エンゲージメント」プロセスにも沿った正しい対応です。
ミニ試験2 (日本語)13

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