→リリース計画会議を行う。
リリース計画会議は、成果物のインクリメントやリリースのおおまかな予定を立てる会議です。この場合、2つのモジュールを先にリリースするために必要な作業の優先順位を決めてデリバリー計画を策定します。
ブレインストーミング、ノミナル・グループ技法、プロトタイプの活用は、状況によっては有効ですが、今は顧客の要求である特定モジュールの優先的デリバリーに必要な計画を立てることが大事です。
正解
「リリース計画会議を行う。」
🔍 理由
① 問題の本質:納期・優先順位の変更にどう対応するか
顧客が「5つのモジュールのうち、2つを数週間後までに実装してほしい」と言っている状況は、
つまり スコープ内の優先順位(および納期)の再調整を意味しています。
このようなとき、アジャイル・プロジェクト・マネジャー(またはプロダクト・オーナー)が取るべき行動は、
いつ・どのモジュールをリリースするかを顧客と再度合意すること。
そのために使う正式なアジャイルイベントが 「リリース計画会議(Release Planning)」 です。
② リリース計画会議(Release Planning)とは
リリース計画は、プロダクト・バックログのアイテムをもとに、
- どの機能を、
- どのスプリントで、
- どの順に提供するか
を整理して、顧客価値の最大化と納期の最適化を図る会議です。
ここでは、
- ビジネス上の優先度
- 技術的依存関係
- チームのベロシティ(開発速度)
などを考慮しながら、現実的なスケジュールを再設定します。
今回のケースのように「2つのモジュールを早期に提供したい」という要望は、
まさにリリース順序の見直しが必要なタイミングです。
③ 他の選択肢との違い
「ブレインストーミング会議を行う。」
→ 目的はアイデア出しや創造的発想であり、
納期やリリース順序の調整には不向き。
ここでは既に要件が明確なのでブレインストーミングは不要。
「ノミナル・グループ技法を使う。」
→ これは複数の意見から合意形成をするための手法。
優先順位を“どう決めるか”の議論には使えるが、
今回は“いつリリースするか”というスケジュール調整が主目的なので不適切。
「プロトタイプを作って設計を詳細化する。」
→ 目的は要求の理解を深める・顧客の期待を可視化すること。
しかし本ケースでは要求は既に明確であり、課題は納期調整。
よって優先順位の再構築が先であり、プロトタイプ作成は的外れ。
④ PMP的視点:顧客要望への反応は「変化への対応(Responding to Change)」
PMBOK第7版やアジャイル実務ガイドでも、
顧客からのスケジュール変更・優先順位変更は「リリース計画の再評価」で対応すると定義されています。
PMP試験で問われるポイントは、
“顧客要望の変更=計画プロセスの再実行(Plan Again)”
という原則を理解しているかどうか。
💡 ワンポイントアドバイス
アジャイルで顧客要望に変化があったときの判断の順番:
- 顧客の要望内容を明確化(何を・いつまでに)
- プロダクト・バックログを再優先付け(リリース計画を見直す)
- 次スプリントでの対応可否をチームと検討
この流れを意識すれば、試験でも迷わず正答できます。
✅ まとめ
- 正解:リリース計画会議を行う。
- 理由:顧客が優先順位と納期を変更したため、リリース順序とスケジュールの再調整が必要。
- 誤答理由:他の選択肢はいずれも発想・設計・意思決定技法であり、リリース再計画とは目的が異なる。
- アドバイス:アジャイルでは「顧客変更=リリース計画の見直し」が鉄則。変更を恐れず、価値最大化を軸に再調整する。
フルレングス試験2 (日本語) 32

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