→イテレーション計画での作業工数見積りを見直すようチームに求める。
チームはそれまでのイテレーションの経験から、より良い作業の進め方を学びます。良くなかった点の対策を次の計画会議で実行します。具体的には、チームが期限内にタスクを実行できるだけの経験があるかを評価することです。
その他の選択肢は誤りです。トレーニングの実施やバックログの優先順位付けは、チームが次のイテレーションで作業を完了できるかどうかには関係ありません。イテレーション期間を安易に延長すべきではなく、イテレーション内でできる作業を見積るべきです。
理由(アジャイルの原則に基づく)
アジャイルでは、**「自己組織化チームが継続的に改善する」**ことが基本原則です。
レトロスペクティブ(振り返り)は、チームが自分たちの作業方法を見直し、
次のイテレーションでより現実的かつ持続可能なやり方を採用するための場です。
💡 状況の整理
- チームは残業をしないとゴールを達成できなかった。
- 原因は「初めての作業で、時間の見積りが甘かった」こと。
- そしてチームは「仕方ない」と合意している。
ここでPMの役割は、「それを仕方ないで済ませず、改善につなげる」ことです。
つまり、次のイテレーションではより正確で現実的な見積りをするように促すのが正解です。
🧭 PMBOK/アジャイル実務の視点
アジャイル・プラクティス(例:Scrum Guide)やPMI-ACPでは、
次のような考え方が繰り返し強調されています。
- チームはベロシティや実績から見積り精度を継続的に改善する。
- レトロスペクティブは「次のイテレーションをより良くする」ための場。
- 残業や燃え尽きはサステナブル・ペースの欠如であり、長期的には非効率。
したがって、PMは「チームに見積りを調整するよう促す(サポートする)」のが正しい。
❌ 不正解の選択肢の理由
「チームに追加のトレーニングを受講させるようスポンサーに頼む。」
→ このアクションは「短期的な問題(過大な作業量)」に対して遠回りです。
今回の原因はスキル不足ではなく、見積りの不正確さです。
また、アジャイルではチームが自ら改善策を決めるべきであり、
外部(スポンサー)に依存するのは自己組織化の原則に反します。
✅ PMP試験でのキーポイント
- 「レトロスペクティブ後のPMの行動」は、
チームの改善を支援する方向が正解になりやすい。 - 「問題の根本原因をチームと一緒に特定・対処する」姿勢が重要。
🧩 まとめ
チームが初めての作業で見積りを誤り、残業が発生した場合、
PMはイテレーション計画の見積りを見直すようチームに促す。それにより、チームが実績から学び、次回以降より現実的なスプリント計画を立てられるよう支援するのが正しい行動です。
フルレングス試験1 (日本語) 124

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