→コンティンジェンシー計画についてプロダクト・オーナーと話し合う
プロジェクト・マネジャーは、プロジェクト・チームが策定したコンティンジェンシー計画についてプロダクト・オーナーと議論して承認を得なければなりません。プロダクト・オーナーとスコープ追加の期待、予算への影響、チーム・メンバーの空き具合などについて相談します。プロダクト・オーナーは、優先度の高い項目から実装するように、絶えずプロジェクト・バックログの優先順位付けを行います。時間や予算の制約によっては優先度が高い項目だけ実装してプロジェクトを完了する場合もあります。
その他の選択肢は主要なステークホルダーであるプロダクト・オーナーに対処するものではないのでどれも誤りです。コンティンジェンシー計画の実行には、プロダクト・オーナーの事前承認が必要です。
正解の理由
この設問の焦点は、**アジャイル・プロジェクトの最終イテレーション(スプリント)**で、
チームが予定していた作業を完了できないと判明したという点です。
この段階では「どう調整するか(何を優先し、何を後回しにするか)」を決める必要があります。
アジャイルでは、**プロダクト・オーナー(PO)**が
- プロダクト・バックログの優先順位づけ
- スコープの決定と調整
- ステークホルダーの価値を最大化する責任
を持っています。
したがって、チームがコンティンジェンシー計画(代替案)を考えた後、
それを実行する前にPOと話し合って優先順位と価値の観点から判断を仰ぐことが必要です。
PMがPOと連携することで、
- どの作業を延期・除外・調整するか
- ビジネス価値を最大化しつつスプリント目標を守る方法
を共に決定できます。
❌ 他の選択肢が誤っている理由
- 「ステークホルダーと話し合う」
→ ステークホルダーは成果物の価値や全体進捗に関心がありますが、
スプリント中のアクティビティ調整はまずPOの責任領域です。
スプリント終了後のレビューなどで共有するのは適切ですが、
この段階では時期尚早です。 - 「プロジェクト・スポンサーと話し合う」
→ スポンサーはプロジェクト全体の支援・資源提供者であり、
スプリント単位の計画変更やバックログ調整に関与する立場ではありません。 - 「コンティンジェンシー計画を直ちに実行する」
→ 承認プロセスを飛ばして実行するのは誤りです。
チームの判断のみでスコープ変更や優先順位調整を行うことは、
アジャイルのガバナンス(POによる価値判断)に反します。
💡 ワンポイントアドバイス
PMP試験では、アジャイル関連の設問で
「チームが方針を変えようとしている/対応策を検討している」
という状況が出たときは、次の原則を思い出してください。
スプリント中の調整・優先順位決定 → プロダクト・オーナーと協議する
これは、POが価値とスコープの最終責任者であるためです。
✅ まとめ
チームがコンティンジェンシー計画を策定した場合、
PMは プロダクト・オーナーと話し合い、
ビジネス価値・優先順位・リリース計画の観点から判断を得ることが正しい対応です。
フルレングス試験1 (日本語)33

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