最高技術責任者(CTO)は、組織がサーバント・リーダーシップを採用したことを歓迎しており、プロジェクト・マネジャーにもそのプラクティスを適用するよう求めていますが、実際にできるかどうか不安なようです。PMが取るべき対応はどれでしょうか?「サーバント・リーダーシップはどんなプロジェクトにも適用できると説明する。」 「サーバント・リーダーシップはアジャイル・プロジェクトに適していることを再認識してもらう。」 「サーバント・リーダーシップは顧客の意向に従うことを説明する。」

→サーバント・リーダーシップはどんなプロジェクトにも適用可能だと説明する。

サーバント・リーダーシップは、チーム・メンバーのニーズや成長機会を理解して対処します。サーバント・リーダーシップの原則はプロジェクトのアプローチによって差はあるものの、どんな状況にも適用可能です。

その他の選択肢は誤りです。サーバント・リーダーシップは、アジャイル・プロジェクトだけに有効なプラクティスではありません。顧客よりチーム・メンバーを支援します。規模や予算によらず適用可能です。

理由(なぜこの選択肢が正しいのか)

サーバント・リーダーシップ(Servant Leadership)は、チームの成長・動機付け・自律性を支援するリーダーシップスタイルであり、
特定のプロジェクト手法(アジャイルや予測型)に限定されるものではありません。

本質的には「人を通じて成果を最大化する」という普遍的な考え方であり、

  • チームを尊重し、信頼を築く
  • 障害を取り除き、支援に徹する
  • メンバーの能力を引き出す

といった要素は、あらゆるプロジェクト環境(アジャイル・ハイブリッド・予測型)で有効です。

CTOが「実際にできるか不安」という状況において、PMが「どんな環境でも適用できる」と説明することは、
CTOの不安を軽減し、組織としての新しい価値観(支援型リーダーシップ)への移行を後押しする行動になります。

PMBOK第7版およびPMI Talent Triangleでも、リーダーシップのスタイルとしてサーバント・リーダーシップは
状況や文化を問わず発揮できるコア・コンピテンシー」と位置付けられています。


その他の選択肢が誤りである理由

❌ 「サーバント・リーダーシップはアジャイル・プロジェクトに適していることを再認識してもらう。」

確かにアジャイル環境では特に効果的ですが、
この説明は限定的すぎて誤解を招く可能性があります。
CTOは「サーバント・リーダーシップが自分たちの環境にも通じるのか?」と不安を感じているため、
「アジャイル限定」と伝えると、組織全体の導入推進を阻害する恐れがあります。


❌ 「サーバント・リーダーシップは顧客の意向に従うことを説明する。」

これは概念の誤解です。
サーバント・リーダーシップとは「顧客や上司に従順であること」ではなく、
チームが最も高い価値を生み出せるように支援する姿勢を意味します。
単に「従う」だけでは、主体的なリーダーシップを発揮できず、誤った理解につながります。


ワンポイントアドバイス

PMP試験では、「リーダーシップ・スタイル」に関する設問で問われるのは、
どの環境でも発揮できる“適応的リーダーシップ”の姿勢です。

  • サーバント・リーダーシップは「支援」「傾聴」「共感」「権限委譲」が核
  • アジャイルに限らず、人を中心としたマネジメントの文脈で常に有効
  • つまり、PMが「どんなプロジェクトにも適用できる」と説明するのは、
    リーダーシップの普遍性を示す正しい姿勢です。

まとめ

  • 状況:CTOが「サーバント・リーダーシップを採用したいが不安」
  • PMの目的:組織変革を支援し、リーダーシップの価値を理解してもらう
  • 正しい対応:
    「サーバント・リーダーシップはどんなプロジェクトにも適用可能だと説明する。」
  • 他の選択肢は、限定的または誤解を招く説明のため不適切

🟩 ワンポイント:

サーバント・リーダーは「人を支配しないリーダー」。

手法を超えて、人とチームの力を引き出す「普遍的なマネジメント姿勢」です。

ミニ試験11(日本語)5

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